朝日新聞の意見広告
今朝の朝日新聞にタバコ税の増税を訴える一面広告が掲載されていた。去年の今頃はJTおよびタバコ擁護派による反増税キャンペーンが展開されていたのにくらべると、大きく状況が変化しているように思う。
この写真を見ればわかるように、諸外国とくらべて日本のタバコ価格がいかに安いか、タバコの税負担がいかに軽いかがグラフを見れば理解できる。

そういえば、今日の7時のNHKニュースでもアメリカでの禁煙の動きが押しとどめられないという内容の報道がされていた。葉タバコ生産の中心であるノースカロライナ州でも、レストラン、バーなどの禁煙が実施されることになり、タバコ生産者は国内から輸出に市場を求めると話していた。こういうタバコが日本に入ってくるのだろう。

やはり夏の選挙以来、タバコをめぐる空気がずいぶん変わった。それを、これまではJTがカネで自由な報道を封じ込めていた、マスメディアも感じ取っているのではないか。おそらく今後の一年で喫煙という悪習は確実に基盤を失っていくだろう。
# by himitosh | 2009-11-21 22:10 | タバコ | Trackback | Comments(1)
教員養成6年制について
教員の養成を6年制にするという文科省が打ち出した案だが、わたしはあまり賛成する気になれない。朝日新聞の記事では教員志願者にとっての負担増につながることから、教員志望者が減ることを指摘しているが、それより別の問題もあると思う。
教師の新たな質向上策として、文部科学省の政務三役が導入を表明した「教員養成6年制」。マニフェストでうたった民主党肝いりの政策で、学部の4年だけでなく大学院の修士課程もセットで義務づけ、手厚い体制で教師を育てようという考えだ。しかし、教育関係者からは早くも多くの疑問符が投げかけられている。

教員養成で大学院も必修にするという考え方は、前々から教育関係者の間で浮かんでいた。世の中が複雑になって子どもへの対処や学校運営が難しくなり、4年間では教育期間が足りないという見方だ。民主党から乗り込んだ文科省の政務三役が旗を振る理由もここにある。

もう一つ、関係者の間で語られている理由がある。大学院修了という肩書が、保護者や子どもへの「箔(はく)づけ」になるという考えだ。

中央教育審議会の委員の一人は「昔の親は『大学出』の先生に一目置いていた。それがここまで高学歴の社会になると、『世間を知らない』などと軽んじる親も出てくる」。民主党の国会議員も「先生が先生というだけでは尊敬されない時代になった。うつになる人も多い。修士をとってもらってきちんと育てる必要がある」と力説する。

しかし、すべての教員志望者に6年間の勉強を義務づける制度は、うまくいくのか。まず浮かぶのが、先立つもの――お金の心配だ。

今年、東京都の教員採用試験に落ちた私大の4年生の女子(22)は「いずれそんな制度になるなら私も大学院に行った方がいいかも」と思う。しかし、今の大学で修士に進めば学費は2年間で230万円以上かかる。「親にはもう迷惑をかけられない」「でもバイトと勉強を両立できるだろうか」。具体的に考えると二の足を踏んでしまう。

私立よりましとはいえ、お金がかかるのは国立も同じだ。入学金と授業料で約135万円が必要で、他にも教科書代、研究費と出費はかさむ。社会に出て働き、2年間収入を得ることを考えれば、負担感はなおさらだ。

薬学部では、修業年数が延びた途端に人気が落ちた前例がある。薬剤師の資格取得にかかる年数が延びたのに伴い、06年度の入学者から6年制を導入したが、その初年度の入試の志願者は国公私立合わせて約10万1千人。前年から一気に3割強、5万人近く減った。その後も不振は続き、今春の志願者は約8万8千人に。私大では4割が定員割れになっている。

教員は免許を取ってもすぐに採用されにくい。地方の競争率は10~20倍と特に狭き門で、非常勤講師をしながら本採用を目指す人も多い。

大手予備校・河合塾の近藤治・教育情報部長は「こんな状況で6年制にすれば、最初から教員をあきらめる高校生が増えるだろう」とみる。「教師の仕事は忙しく、親からも多くのものを求められる。一方で収入はさほど多くないとなれば、魅力を感じる人は少なくなる」

民主党の有力な支持団体の一つ、日本教職員組合(日教組)は、6年制について現時点では反対していない。ただ、現場の教員には批判があり、今月17日にあった中央委員会でも、地方の参加者から「教育実習期間が延びたら受け入れる学校側の負担は大変なものだ」といった声があがった。これに対して執行部は「反対ありきのスタンスはとらない」としつつ、「民主党には制度の課題を一覧にして送っている。学校現場が混乱したら反対する」と述べた。 (朝日新聞11月21日15時12分)
教員は教育の現場で子どもと直接向き合うことで成長し、教師としての能力を伸ばしていくものだろう。大学で教育について長く学ぶことが教師の資質を向上させることにはあまりつながらないのではないか。

また、教員が集団として均質化していくのはあまりよくないのではないかとも考える。多様な経験や資質の持ち主たちが教員になれる道を開いておくべきではないか。

その意味では、教員養成に関しては今ぐらいの条件でいいように思う。能力の足りない、問題を引き起こす教員を排除できる制度は必要だろうが、教員養成については縛りは緩やかなものでいい。
# by himitosh | 2009-11-21 16:52 | 社会 | Trackback | Comments(0)
血液で消化器のがんがわかる
40代のころ、人間ドックを毎年受けていた。肝機能や血液などの検査のほか、がん健診もあり、バリウムを飲んでX線撮影をするなどの検査を受けていた。半日がかりという時間のかかる検査だが、あるときバリウムで「要精密検査」という結果が出て、胃カメラを飲まされたことがある。

胃カメラによる検査そのものはそれほど辛くはなかったのだが、そのあと半年ぐらい胃の具合が悪くて非常に不快な思いをした。検査の結果はまったく問題なかった。

その後、近藤誠という慶応の先生が書いた一連のがん医療に関する著作を読んで、がん健診というものにはほとんど意味がないということを知った。そのせいもあってずっと人間ドックには行っていない。職場の健康診断だけで、あとは何もしないようになってしまった。特段不調な部分もないので、それでもうずっと通している。

がん健診はすっかり巨大な利権と化していて、受けろ受けろと言われても、素直に耳を傾ける気になれない。「カネのために検査を呼びかけてるんだろう」というのが正直な気持である。
金沢大学医学類の金子周一教授らの研究グループは19日、消化器がんの有無を血中の遺伝子の変化で判別する技術開発に世界で初めて成功したと発表した。

胃、大腸、膵臓(すいぞう)がんのいずれかの有無を9割の精度で判別できたといい、消化器がんの早期発見、治療が期待される。

金子教授らは、消化器がんが発生した場合にだけ働きが変化する約1800の遺伝子群が、血球中に存在することを発見。血液2・5ミリ・リットルを使い、特に変化の大きい約800の遺伝子群を解析した。

がん患者53人の症例検査では、がんと関連した物質の血中濃度を調べる腫瘍(しゅよう)マーカーでは27%だった判別率が、遺伝子解析では91%の精度で三つのがんの有無が判定できたという。

さらに、腫瘍マーカーでは正常と診断された初期(1a期)の胃がん患者の判別にも成功したという。

がんの種類も約7割の精度で識別でき、難しいとされる膵臓がんの早期発見にも期待している。金沢大は、自前の発明を事業化する学内ベンチャー「キュービクス」と特許許諾契約を結び、この検査法は早ければ来年末にも、医療現場に導入される見込み。(読売新聞11月20日05時56分)
しかし、血液を解析するだけで、少なくとも消化器のがんだけは、ほぼ見つかるというのなら、やってみようという気になる。消化器だけでなく、ほかのがんも発見できる方法が見つかるのではないか。

この技術開発は医療業界を根底から覆す可能性があるように思う。
# by himitosh | 2009-11-20 12:26 | 社会 | Trackback | Comments(0)
タイヤ交換
急に寒くなってきた。一昨日の雨はみぞれ交じりで、傘を持つ手が凍えてしまった。冬が来るときはこういうものだ。アルプスも高いところは白くなっている。平地で雪が積もってからあわてるのでは遅いので、プリウスのタイヤをスタッドレスに交換する。

タイヤ交換は自分でもできる作業だが、自分でジャッキを使って四本のタイヤを交換するのには時間もエネルギーもかかる。また半年以上使っていないタイヤをチェックする必要もあるので、いつもわたしはプロに頼むことにしている。さすがに11月中旬でタイヤを換える人はそう多くない。いつものタイヤショップでもまったく待たずに換えてくれた。

これでいつ雪が降っても大丈夫だ。

ただ、スタッドレスにすると乗り心地と燃費が一挙に悪化する。まあ安全のためには仕方がないことではあるが。

しかし、タイヤを換えると、いよいよ冬だという感じになる。
# by himitosh | 2009-11-19 16:35 | 身のまわり | Trackback | Comments(0)
死ぬときに後悔すること25
日曜日(11/15)の夜に家人が見ていたテレビ「エチカの鏡」の最後の15分ぐらいを一緒に見た。これはタモリが司会をする(広義の)バラエティ番組だが、比較的マジメな内容のものだ。

この日のテーマは「死ぬときに後悔すること25」というもので、大津秀一という終末期医療に従事している若い医師が書いた本がもとになっている。大津医師はこれまでに1000人以上の死を看取っており、その経験を同名の本にしたのだ。大津医師本人もスタジオにはいないが、ビデオで番組には登場する。その25を紹介すると
○まっ先に後悔すること

・健康を大切にしなかったこと

・遺産をどうするかを決めなかったこと

・夢をかなえられなかったこと

・故郷に帰らなかったこと

○しておけば良かったと後悔すること

・行きたい場所に旅行しなかったこと

・美味しいものを食べておかなかったこと

・趣味に時間を割かなかったこと

・会いたい人に会わなかったこと

・自分の葬儀を考えなかったこと

・やりたいことをやらなかったこと

・人に優しくしなかったこと

・心に残る恋愛をしなかったこと

・結婚をしなかったこと

・子供を産み育てなかったこと

・子供を結婚させなかったこと

○しなければ良かったと後悔すること

・悪事に手を染めてしまったこと

・たばこをやめなかったこと

・感情に振り回された一生を過ごしてしまったこと

・自分が一番だと信じて疑わず生きてしまったこと

○自分の死と向き合ったからこそ後悔すること

・死を不幸だと思ってしまったこと

・神仏の教えを知らなかったこと

・生前の意思を示さなかったこと

・残された時間を大切に過ごさなかったこと

・自分の生きた証を残さなかったこと

○死の直前に後悔すること

・愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
死に直面して自分の人生を振り返るとき、「これでよかった」と言える人はそう多くないだろう。「ああすればよかった」「こうすればよかった」と思う人がほとんどではないか。その意味ではこういうリストはある程度参考にはなる。

「死ぬときに後悔すること」のリストの中に「たばこをやめなかったこと」が入っているのは当たり前といえば当然のことだ。ほんとうに人間が生きる上で何の役にも立たない、害だけを及ぼす無意味なものの代表がタバコである。
# by himitosh | 2009-11-18 08:23 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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信州大学人文学部教授の生活と意見

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