2009年 10月 23日
廃港プロジェクト |
全国に97も存在する空港のうちのかなりの部分は、この先の展望を持たないまま税金を垂れ流しながら維持されている。特別会計という仕組みで建設費の大半は賄えても、そもそも飛行機による移動の需要がない場所に空港を作ったところで、それが経済的に維持できないのは明白である。
となれば、空港を廃止するほうが地域住民の負担を軽減することになる。無意味に費やされてきた公金をもっと有意義なことにまわすことができる。そこで地方空港をどのように廃止するか、そのモデルとなるプロジェクトを立ち上げてみたらどうだろうか。現在のところ、ひとつひとつの空港の維持に膨大な資金が注ぎ込まれており、それをカットすると同時に空港ではない別の利用方法を考えるのである。
松本空港にはジェット機が離着陸できる2千メートルの滑走路があるが、これをヘリコプターや遊覧飛行用の軽飛行機が離着陸可能なまで縮小すれば、相当なスペースが生まれるだろう。わたしの案は滑走路のコンクリートを引っぺがして芝生をはり、巨大な運動用施設に変えることである。サッカーグラウンドなら10面は軽く取れるのではないか。
松本平の気候は冬は厳しいが、春から秋にかけては各種のスポーツに絶好である。立派な陸上競技場やスタジアムもある。スポーツを楽しむアマチュアからプロまで、日本中のマニアを集めればいい。
なにごともこういうプロジェクトは最初に手をつけたものが勝つのである。
早いうちに空港には見切りをつけて、別の可能性に賭けたほうが得策のように思うが、どうだろうか。
by himitosh
| 2009-10-23 22:06
| 社会