2009年 12月 13日
『とろける鉄工所』 |
野村宗弘『とろける鉄工所』(講談社)はおもしろい。いまのところ3巻まで出ている。広く言えば「うんちくマンガ」のひとつなのだが、そのうんちくの対象が溶接なのである。モノづくりの奥は深いことがよくわかる。
絵ははっきり言ってプロのレベルではないが、不思議な魅力がある。一回4頁という短さで完結する形式がストーリーとマッチしていて効果的。それからキャラクタたちが使う広島弁がすごくいい。だいたいにおいて方言が使われるマンガにはおもしろいものが多い。
ただ、1巻では女性編集者が柱に書いているコメントがものすごく煩わしくて参った。わたしはふつうの本でも註などがあると必ず読む習慣があるので、こういうものにも目を通してしまう。ところが、このコメントがマンガの内容とまったく関係がないどころか、マンガを読む集中力を削いでしまうのだ。アマゾンの読者コメントでも集中攻撃を食らっていたが、当然だろう。マンガ編集者の仁義を無視する行為である。
2巻ではコメントは柱にではなく、別にページをとっていたが、やっぱりなくてもいいものだった。3巻でさらに量が減ったが、それでもまだ残っている。不思議な編集者もいたものである。
この編集者コメントを抜きにすれば、マンガそのものはとてもいい。オススメします。
絵ははっきり言ってプロのレベルではないが、不思議な魅力がある。一回4頁という短さで完結する形式がストーリーとマッチしていて効果的。それからキャラクタたちが使う広島弁がすごくいい。だいたいにおいて方言が使われるマンガにはおもしろいものが多い。
ただ、1巻では女性編集者が柱に書いているコメントがものすごく煩わしくて参った。わたしはふつうの本でも註などがあると必ず読む習慣があるので、こういうものにも目を通してしまう。ところが、このコメントがマンガの内容とまったく関係がないどころか、マンガを読む集中力を削いでしまうのだ。アマゾンの読者コメントでも集中攻撃を食らっていたが、当然だろう。マンガ編集者の仁義を無視する行為である。
2巻ではコメントは柱にではなく、別にページをとっていたが、やっぱりなくてもいいものだった。3巻でさらに量が減ったが、それでもまだ残っている。不思議な編集者もいたものである。
この編集者コメントを抜きにすれば、マンガそのものはとてもいい。オススメします。
by himitosh
| 2009-12-13 08:01
| 本