2009年 12月 19日
歯みがきの効用 |
実はわたしの趣味のひとつは歯みがきである。とにかく毎食後歯をみがくことにしている。間食をしたあともみがく。
3-3-3運動というものがある。つまり一日3回食後に、食後3分以内に、3分間歯をみがくことでほぼ完璧に虫歯を予防できるという内容の運動である。わたしの世代だと学校で教えられたことはまったくないが、20代以下の若い人々はたいてい習っているようだ。
ず~っとこのところ風邪をひかないし、大きな病気をしないなあと思っていたのだが、この川合満『朝、起きてすぐの歯みがきがあなたを守る』(メディアファクトリー)を読んで、なるほどそういうこともあるかと何となく納得がいった。こういうことだ。
正常な状態では、だ液は1日1~1.5リットル分泌され、起きているあいだは必要に応じて分泌されるので、殺菌作用が働いて口の中はけっこうきれいな状態が保たれる。口は食道・胃・腸などの消化管とつながっていて、消化管には主なものでも百種類、百兆個の細菌がいる。当然口の中にも腸から上がってきた腸内細菌が多く存在していて、歯周病の原因ともなっている。
寝ているあいだはだ液の分泌量が減るので、抗菌・殺菌作用が低下する。そのため口の中の細菌は元気を取り戻し、爆発的に増えていく。起床時の口の中の細菌の量と細菌が出す酵素(タンバク分解酵素)の量は、糞便10グラム分に相当するといわれる。
この糞便10グラム相当の細菌が大問題で、これがインフルエンザや風邪などウィルスで発症する病気を引き寄せるというのがこの本の主張だ。これを食事などと一緒に身体の中に入れると大変なことになる。
とにかく、「朝食後ではなくて、起きたらすぐ歯をみがけ」がこの本の推奨することである。薄い本なので、詳しくは手によって読んでもらいたい。
わたしが歯みがきを趣味にしている理由のひとつは、歯をみがいていると、虫歯予防だけでなくて、いろいろな病気の予防になっているような気がしていたからだ。歯周病菌が様々な生活習慣病(糖尿病・バージャー病など)と関連が深いということはよく知られている。それ以外にもいろいろな効用があるような気がしていた。それを裏打ちするような本である。著者は京大の医学部研究所にながくつとめ、その後呼吸器科の医者として患者を診てきたベテランの医者である。データの量はまだ不足しているとは思うが、内容には説得力がある。
まあ、今後もこの趣味は続けていこうと考えている。
3-3-3運動というものがある。つまり一日3回食後に、食後3分以内に、3分間歯をみがくことでほぼ完璧に虫歯を予防できるという内容の運動である。わたしの世代だと学校で教えられたことはまったくないが、20代以下の若い人々はたいてい習っているようだ。
ず~っとこのところ風邪をひかないし、大きな病気をしないなあと思っていたのだが、この川合満『朝、起きてすぐの歯みがきがあなたを守る』(メディアファクトリー)を読んで、なるほどそういうこともあるかと何となく納得がいった。こういうことだ。
正常な状態では、だ液は1日1~1.5リットル分泌され、起きているあいだは必要に応じて分泌されるので、殺菌作用が働いて口の中はけっこうきれいな状態が保たれる。口は食道・胃・腸などの消化管とつながっていて、消化管には主なものでも百種類、百兆個の細菌がいる。当然口の中にも腸から上がってきた腸内細菌が多く存在していて、歯周病の原因ともなっている。
寝ているあいだはだ液の分泌量が減るので、抗菌・殺菌作用が低下する。そのため口の中の細菌は元気を取り戻し、爆発的に増えていく。起床時の口の中の細菌の量と細菌が出す酵素(タンバク分解酵素)の量は、糞便10グラム分に相当するといわれる。
この糞便10グラム相当の細菌が大問題で、これがインフルエンザや風邪などウィルスで発症する病気を引き寄せるというのがこの本の主張だ。これを食事などと一緒に身体の中に入れると大変なことになる。
とにかく、「朝食後ではなくて、起きたらすぐ歯をみがけ」がこの本の推奨することである。薄い本なので、詳しくは手によって読んでもらいたい。
わたしが歯みがきを趣味にしている理由のひとつは、歯をみがいていると、虫歯予防だけでなくて、いろいろな病気の予防になっているような気がしていたからだ。歯周病菌が様々な生活習慣病(糖尿病・バージャー病など)と関連が深いということはよく知られている。それ以外にもいろいろな効用があるような気がしていた。それを裏打ちするような本である。著者は京大の医学部研究所にながくつとめ、その後呼吸器科の医者として患者を診てきたベテランの医者である。データの量はまだ不足しているとは思うが、内容には説得力がある。
まあ、今後もこの趣味は続けていこうと考えている。
by himitosh
| 2009-12-19 10:05
| 身のまわり