2009年 12月 24日
遅れてきた井戸塀政治家 |
鳩山首相の政治献金の虚偽記載問題だが、正直なところ常識では考えられないような話だと思う。要するに政治活動に必要な資金を自分と母親の財布から出していたということだろう。
日本の政治文化には自発的な「寄付」という行動はきわめて珍しい。結局のところこれまで「寄付」行為は何らかの見返りを期待する個人や企業が行うもので、それは往々にしてギブ&テイクの関係につながり、汚職事件を引き起こすのが常であった。政治資金規正法はそういう問題を防ぐために作られている。
鳩山首相のケースは、自前のカネで政治活動をしてきた人がそれを誤魔化していたということになる。金持ちだから国会議員になれた、首相になれたのである。これを全面的に認めると、政治的な平等を実質的に否定することになってしまう。
「私腹を肥やしたわけではない」という首相の弁明はたしかにそうかもしれない。しかし、毎月1500万円ずつカネをくれる母親を持てる人はほかにはいるまい。昔なつかしい「井戸塀政治家」の復活である。明らかに時代錯誤な話である。
ほんとうは政治に使うカネの内容を考えた上で、変えて行かねばならないことだと思う。
自前のカネがあるから、わざわざ後ろ暗いカネを欲しがる必要がないというのが売り物の政治家って、やっぱりオカシイのではないか。
日本の政治文化には自発的な「寄付」という行動はきわめて珍しい。結局のところこれまで「寄付」行為は何らかの見返りを期待する個人や企業が行うもので、それは往々にしてギブ&テイクの関係につながり、汚職事件を引き起こすのが常であった。政治資金規正法はそういう問題を防ぐために作られている。
鳩山首相のケースは、自前のカネで政治活動をしてきた人がそれを誤魔化していたということになる。金持ちだから国会議員になれた、首相になれたのである。これを全面的に認めると、政治的な平等を実質的に否定することになってしまう。
「私腹を肥やしたわけではない」という首相の弁明はたしかにそうかもしれない。しかし、毎月1500万円ずつカネをくれる母親を持てる人はほかにはいるまい。昔なつかしい「井戸塀政治家」の復活である。明らかに時代錯誤な話である。
ほんとうは政治に使うカネの内容を考えた上で、変えて行かねばならないことだと思う。
自前のカネがあるから、わざわざ後ろ暗いカネを欲しがる必要がないというのが売り物の政治家って、やっぱりオカシイのではないか。
by himitosh
| 2009-12-24 22:01
| 政治