2010年 04月 10日
大学入試センターの民営化論 |
事業仕分けの一環として大学入試センターの民営化という話が出ている。
民営化して、試験を利用する各大学から利用料を取り、それで運営するというのはまず不可能と思う。実際に問題作成の作業をしたことがない人には正確な判断は下せないのではないか。
事業仕分けには乱暴な議論が多いというのは常識のようだが、自分が関わったことだけにこれについてははっきり仕分け側の間違いだとわかる。
枝野幸男行政刷新相は10日、さいたま市で講演し、文部科学省所管の大学入試センターについて、「公平な試験さえやってくれればよく、国の関与がある必要はない」と語った。23日から始まる「事業仕分け」第2弾で、同センターの民間委託も視野に判定を行う考えを示したものだ。枝野氏は「良い試験をすれば大学は利用するようになり、(国の関与がなくても)回る可能性が十分にある」と述べた。 (朝日新聞4月10日21時52分)これはもう公開していいだけの時間が経過したので書くが、わたしはかつて大学入試センター試験の問題作成を2年やったことがある。そのときの経験から判断して、あれと同じだけの費用とエネルギーを注いで問題を作るのは相当難しいと思う。
民営化して、試験を利用する各大学から利用料を取り、それで運営するというのはまず不可能と思う。実際に問題作成の作業をしたことがない人には正確な判断は下せないのではないか。
事業仕分けには乱暴な議論が多いというのは常識のようだが、自分が関わったことだけにこれについてははっきり仕分け側の間違いだとわかる。
by himitosh
| 2010-04-10 22:04
| 大学