2010年 05月 30日
出張雑感その2 |
学会二日目。会場は別府大学というこの地の私立大学。 別府は海沿いの町だから、どこもすべて傾斜地である。別府大学のその例外ではなく、傾斜地に立っている。敷地はさして広くないところに建物がいっぱい。ただし、高いところに上るととても見晴らしがいい。今日は天気も良かった。青い海が見えるキャンパスも悪くない。
さて、学会についてだが、かつてわたしは「歴史学研究者にハゲは少ない」という説を唱えていたことがあった。もちろんこれは比較の要素が入っていて「哲学研究者と比べて」ということなのだが、この説には現役の哲学者(複数名)からの賛同を得ていた。「頭に血がのぼる学問は毛髪に悪い」というのがその根拠だった。
ところが、さすがにわたしの知人である西洋史研究者たちも還暦を過ぎた人が大半ということになると、もう惨憺たるもので、わたしは自説を撤回しなくてはならないと今回はつくづく思ったのである。うしろから見ていると別人だと思った人が振り向くと、見知った顔が現れる。そういうことが何度も起きた。
そのように毛髪の希薄化が進行している人々にはかつての髪型を継続しているケースが多い。もはや地肌は隠しきれないのに、隠そうとしている。七三が八二になって、九一へとだんだん変化していく。それでもやっぱり難しい。
なかにはあっさり短くしてしまった人(わたしはこのタイプに属する)もいる。どちらかというとこちらのほうが好感が持てる。
頭頂部の希薄化に加えて前頭部の後退も重なっているのに、依然として髪型を変えない知人と話をしていたら、海からの強い風が髪を大幅にかき乱した。それを見て連想したのは「落ち武者」であった。
そうか、こういう風にハゲてきたら、残っている髪を伸ばしてちょんまげにすればいいのか。羽織袴でちょんまげにすれば、(少なくとも髪型に関しては)違和感はなくなる。また、ちょんまげはハゲに適した髪型なのであると発見した。
大学教師のドレスコードは比較的ゆるいので、和服でも認められるはずだ。よし、これからの時代は日本の伝統的な美意識の復活を呼びかけることにしよう。
さて、学会についてだが、かつてわたしは「歴史学研究者にハゲは少ない」という説を唱えていたことがあった。もちろんこれは比較の要素が入っていて「哲学研究者と比べて」ということなのだが、この説には現役の哲学者(複数名)からの賛同を得ていた。「頭に血がのぼる学問は毛髪に悪い」というのがその根拠だった。
ところが、さすがにわたしの知人である西洋史研究者たちも還暦を過ぎた人が大半ということになると、もう惨憺たるもので、わたしは自説を撤回しなくてはならないと今回はつくづく思ったのである。うしろから見ていると別人だと思った人が振り向くと、見知った顔が現れる。そういうことが何度も起きた。
そのように毛髪の希薄化が進行している人々にはかつての髪型を継続しているケースが多い。もはや地肌は隠しきれないのに、隠そうとしている。七三が八二になって、九一へとだんだん変化していく。それでもやっぱり難しい。
なかにはあっさり短くしてしまった人(わたしはこのタイプに属する)もいる。どちらかというとこちらのほうが好感が持てる。
頭頂部の希薄化に加えて前頭部の後退も重なっているのに、依然として髪型を変えない知人と話をしていたら、海からの強い風が髪を大幅にかき乱した。それを見て連想したのは「落ち武者」であった。
そうか、こういう風にハゲてきたら、残っている髪を伸ばしてちょんまげにすればいいのか。羽織袴でちょんまげにすれば、(少なくとも髪型に関しては)違和感はなくなる。また、ちょんまげはハゲに適した髪型なのであると発見した。
大学教師のドレスコードは比較的ゆるいので、和服でも認められるはずだ。よし、これからの時代は日本の伝統的な美意識の復活を呼びかけることにしよう。
by himitosh
| 2010-05-30 21:42
| 身のまわり