2010年 06月 06日
菅政権の行方 |
発足したばかりの菅新政権だが、オバマ米大統領との電話会談で普天間基地をめぐる日米共同声明を維持することを明言したそうだ。これを見るだけで、少なくともアメリカとの関係で新政権には新しい姿勢を打ち出す考えがないことははっきりしている。
昨夏の総選挙で勝利した民主党政権は外交政策にも新たな方向性を打ち出すはずだったが、結局のところ大枠としてのアメリカとの関係を変更する意図や動きがなかったことが前政権の命取りになったのである。アメリカの軍事的属国として行動することが戦後の保守政権の自明の前提であり、民主党はそこから一歩も踏み出すことがないのである。
冷戦終結後の新しい世界のなかで、東アジアの状況をどのように見て、日本がとるべき路線をきちんと論議した様子は鳩山政権では見えなかった。同じことを新政権が繰り返すようなら、おそらくまた同じ陥穽に落ちるのではないかと予測する。
膨大な予算を日本国内に存在するアメリカの軍事基地の維持のために投じて、その見返りとして得ているものをわれわれは認識する必要があるのではないか。新政権はそうした基本的な議論を積極的に巻き起こすべきではないかとわたしは考えている。
昨夏の総選挙で勝利した民主党政権は外交政策にも新たな方向性を打ち出すはずだったが、結局のところ大枠としてのアメリカとの関係を変更する意図や動きがなかったことが前政権の命取りになったのである。アメリカの軍事的属国として行動することが戦後の保守政権の自明の前提であり、民主党はそこから一歩も踏み出すことがないのである。
冷戦終結後の新しい世界のなかで、東アジアの状況をどのように見て、日本がとるべき路線をきちんと論議した様子は鳩山政権では見えなかった。同じことを新政権が繰り返すようなら、おそらくまた同じ陥穽に落ちるのではないかと予測する。
膨大な予算を日本国内に存在するアメリカの軍事基地の維持のために投じて、その見返りとして得ているものをわれわれは認識する必要があるのではないか。新政権はそうした基本的な議論を積極的に巻き起こすべきではないかとわたしは考えている。
by himitosh
| 2010-06-06 19:51
| 政治