2005年 07月 16日
保険について |
ジョン・グリシャムというアメリカの作家がいる。いわゆるリーガル・サスペンスというジャンルに属するミステリを書いている。グリシャムの小説のひとつに『レインメイカー』というものがあって、タイトルは「雨のようにカネを降らせる人」という意味である。不当な保険金支払い拒否に対して保険会社を相手取って訴訟を起こす話である。
これは訴訟社会であるアメリカが舞台の物語だが、まったく同じような話が日本でも起こるとは思っていなかった。新聞上で読む限りにおいては、明治安田生命はグリシャムの小説の中の保険会社のやり方ををそのまま真似したように見える。
つまり、保険金を支払わないで済ますためにあらゆる免責条項を利用するというもので、それをマニュアル化して一律に適用するということまで一緒である。コストを削減して利益を最大化するという狙いがあれば、保険会社がやることはどこも似たようなものになるという教訓がそこから引き出される。資本の行動様式はまさにグローバルなのである。どの保険会社もそれほど違いはないものと思われる。
わたしも保険には加入しているが、これは掛け捨てで掛金も少ない。基本的に子どもが成人に達するまでの生活費がまかなえるだけで補償は十分と考えている。
それにしても掛金をきちんと納めたあげく、些細な瑕疵条項を理由に補償を削られるというのは腹立たしいものだろう。
ちょっとはマジメに保険のことを考えなくてはいけないという気になったニュースであった。
これは訴訟社会であるアメリカが舞台の物語だが、まったく同じような話が日本でも起こるとは思っていなかった。新聞上で読む限りにおいては、明治安田生命はグリシャムの小説の中の保険会社のやり方ををそのまま真似したように見える。
つまり、保険金を支払わないで済ますためにあらゆる免責条項を利用するというもので、それをマニュアル化して一律に適用するということまで一緒である。コストを削減して利益を最大化するという狙いがあれば、保険会社がやることはどこも似たようなものになるという教訓がそこから引き出される。資本の行動様式はまさにグローバルなのである。どの保険会社もそれほど違いはないものと思われる。
わたしも保険には加入しているが、これは掛け捨てで掛金も少ない。基本的に子どもが成人に達するまでの生活費がまかなえるだけで補償は十分と考えている。
それにしても掛金をきちんと納めたあげく、些細な瑕疵条項を理由に補償を削られるというのは腹立たしいものだろう。
ちょっとはマジメに保険のことを考えなくてはいけないという気になったニュースであった。
by himitosh
| 2005-07-16 21:29
| 社会