タバコ臭いモスバーガー |
午後1時を過ぎていたので、客は少なかった。この店は分煙というかたちで、喫煙席は完全に仕切ってあるスペースに10~12人ほどが座れるようになっている。禁煙席は30人ぐらい。カウンターはもちろん禁煙の側にある。禁煙席にはわたしのほかに1人いただけだったが、喫煙席には3人ぐらいがいた。
注文をしてできあがりを待っているうちに、3組ぐらいの客が入ってきた。その3組がいずれも喫煙席に迷わず向かっていった。その結果、喫煙席はほぼ満席に近い状態になった。喫煙席をめざした客たちは、座るとすぐにタバコに火をつける。あっという間に向こうの空気は白濁してしまった。
そうなると、店員が品物を持って出入りするだけで、タバコの臭いと煙が外に漏れ出す。すぐに非喫煙のスペースまですっかりタバコ臭くなってしまった。
どうしてこうなるのか考えてみた。この駅にある飲食店はほとんどが禁煙の店なのである。だから、この店の喫煙スペースに喫煙者たちが集中するのではないか。その証拠に、喫煙席の客たちのほとんどが飲み物しか注文していない。
タバコを吸える場所が限定されてくると、喫煙者が一極集中するだけに、その部分のタバコ汚染はいっそう進行するのである。
このモスバーガーでものを食べるのは、喫煙席が廃止されるまでは、差し控えようと思う。