2005年 12月 14日
空気もおいしい店 1 ― 松風庵 |
タバコ絶滅運動の一環として、綺麗な空気でおいしい料理やお菓子を食べられる店を紹介することにしたい。
そもそもタバコを吸うことで嗅覚や味覚が異常をきたすのは当然であって、「タバコを吸う料理人」とか「タバコを吸う美食家」は、「タバコを吸う声楽家」とか「タバコを吸うマラソンランナー」と同じで、存在そのものを疑わなくてはならない。口中にタバコのヤニを塗りたくった状態で食べ物が味わえるわけがない。タバコを吸っている限りその人は料理や菓子、飲み物などの味を正しく認識できない、と断言してもよかろう。味覚という生きている喜びのかなりの部分を、あらかじめ放棄しているのが喫煙者たちなのである。
当面は松本の店を紹介することにして、その第一回は松風庵である。松本には開運堂という有名な和菓子店があるが、松風庵はもともとは開運堂の社長の自宅だったところに設けられている。
松本城の北側、丸の内病院の裏手にあたる住宅地のなかにある。あの松本サリン事件の現場から100mしか離れていない(逆に言えばサリン事件がいかに閑静な場所を騒がしたかがわかるだろう)。
駐車場は6台分あるから車でふらっと行ってもたいてい大丈夫だが、もしいっぱいの場合にはすぐ隣のスーパーマーケットの駐車場にとめても(おそらく)問題がない。
なかに入ると、きちんとこのような表示がされている。それから、ここは「子ども連れ不可」の店である。子どもといっても小学校高学年ぐらいなら大丈夫だと思われる。
なかは上の写真のような様子。和菓子を抹茶・煎茶で食べさせる店だが、畳に座布団ではなく椅子とテーブルである。そして外は下の写真のように日本式の庭園があり、その向こうは茶室になっている。この茶室も何かのときに申し込んで使うことが可能という話。今は冬なので、景色が少しさびしいが、春から秋にかけては木や花が美しい。
この店では開運堂の和菓子が出る。「その日のお菓子」を最初に見せてくれる。わたしは40歳を過ぎたあたりから和菓子をきわめて美味と感じるようになった。緑茶と和菓子という取り合わせは日本の食文化の伝統の一部である。ただしこの日は寒かったので、おしるこを食べた。上品な甘さで実にけっこうであった。
綺麗な空気のなかでおいしい和菓子を食べて、話をしたり本を読んだりしてすごす時間はとても贅沢なものである。こちらがお店のHPで地図がある。
そもそもタバコを吸うことで嗅覚や味覚が異常をきたすのは当然であって、「タバコを吸う料理人」とか「タバコを吸う美食家」は、「タバコを吸う声楽家」とか「タバコを吸うマラソンランナー」と同じで、存在そのものを疑わなくてはならない。口中にタバコのヤニを塗りたくった状態で食べ物が味わえるわけがない。タバコを吸っている限りその人は料理や菓子、飲み物などの味を正しく認識できない、と断言してもよかろう。味覚という生きている喜びのかなりの部分を、あらかじめ放棄しているのが喫煙者たちなのである。
当面は松本の店を紹介することにして、その第一回は松風庵である。松本には開運堂という有名な和菓子店があるが、松風庵はもともとは開運堂の社長の自宅だったところに設けられている。
松本城の北側、丸の内病院の裏手にあたる住宅地のなかにある。あの松本サリン事件の現場から100mしか離れていない(逆に言えばサリン事件がいかに閑静な場所を騒がしたかがわかるだろう)。
駐車場は6台分あるから車でふらっと行ってもたいてい大丈夫だが、もしいっぱいの場合にはすぐ隣のスーパーマーケットの駐車場にとめても(おそらく)問題がない。
なかに入ると、きちんとこのような表示がされている。それから、ここは「子ども連れ不可」の店である。子どもといっても小学校高学年ぐらいなら大丈夫だと思われる。
なかは上の写真のような様子。和菓子を抹茶・煎茶で食べさせる店だが、畳に座布団ではなく椅子とテーブルである。そして外は下の写真のように日本式の庭園があり、その向こうは茶室になっている。この茶室も何かのときに申し込んで使うことが可能という話。今は冬なので、景色が少しさびしいが、春から秋にかけては木や花が美しい。
この店では開運堂の和菓子が出る。「その日のお菓子」を最初に見せてくれる。わたしは40歳を過ぎたあたりから和菓子をきわめて美味と感じるようになった。緑茶と和菓子という取り合わせは日本の食文化の伝統の一部である。ただしこの日は寒かったので、おしるこを食べた。上品な甘さで実にけっこうであった。
綺麗な空気のなかでおいしい和菓子を食べて、話をしたり本を読んだりしてすごす時間はとても贅沢なものである。こちらがお店のHPで地図がある。
by himitosh
| 2005-12-14 17:40
| タバコ