2006年 02月 14日
『戦争と平和』新訳 |
岩波文庫のトルストイ『戦争と平和』の新訳(藤沼貴訳)の刊行が始まった。全6巻で毎月一巻ずつ出るという。以前のエントリーで世界文学の古典作品の新訳をもっと出すべきだということを書いたことがあったが、これなんかも遅すぎるくらいだと思う。
さっそく買って読んでみた。すごくよくなっている。コラムの形で解説をところどころに入れているのも好感が持てる。
岩波の旧訳(米川正夫訳)もそう悪い翻訳とは思わなかったが、これと比べれば雲泥の差である。やはり日本人が使う日本語が時代とともに変化しているわけだから、それに応じて翻訳も修正していかなければ読めない人が大半になってしまう。
耐用年限が切れている翻訳は、とくに岩波文庫には、たくさんある。もういまでは世界文学全集などを出す出版社もなければ、買う読者もいなくなった。だから、手に入れやすい文庫本の翻訳を新しいものにしてもらわないと、忘れられてしまうだろう。
新しい読者を古典作品に導くためには新訳は絶対必要である。
さっそく買って読んでみた。すごくよくなっている。コラムの形で解説をところどころに入れているのも好感が持てる。
岩波の旧訳(米川正夫訳)もそう悪い翻訳とは思わなかったが、これと比べれば雲泥の差である。やはり日本人が使う日本語が時代とともに変化しているわけだから、それに応じて翻訳も修正していかなければ読めない人が大半になってしまう。
耐用年限が切れている翻訳は、とくに岩波文庫には、たくさんある。もういまでは世界文学全集などを出す出版社もなければ、買う読者もいなくなった。だから、手に入れやすい文庫本の翻訳を新しいものにしてもらわないと、忘れられてしまうだろう。
新しい読者を古典作品に導くためには新訳は絶対必要である。
by himitosh
| 2006-02-14 21:55
| 本