2006年 06月 10日
禁煙タクシーに乗ろう |
わたしはそうしょっちゅうタクシーには乗らない。自宅と大学を往復している、ふだんの生活ではまず必要としない。しかし、どこかへ出かけたときにタクシーを利用してもいいケースもあるが、ほとんど使わない。
その最大の理由は、タクシーにはタバコ臭い車が多いことである。三年ほど前に広島で学会があったときに、駅からホテルまで乗ったタクシーが強烈にタバコ臭くて閉口した記憶がある。運転手にそのことを指摘すると「直前に乗ったお客さんたちが吸っていたものですから」と弁解していたが、駅のタクシープールで待っていた車だからおそらくそれは嘘で運転手自身が吸っていたに違いない。とにかくわざわざ金を払って不快な気分になるのもイヤなので、タクシー以外の公共輸送機関を利用するのがふつうの選択なのである。
タクシーを利用するのはさまざまなケースがあるだろうが、小さな子どもを連れているとか、体調が悪くてバスや電車を利用しづらいといった人が使うこともあるだろう。そういう人たちをタバコ臭いタクシーに乗せるのは大いに問題があるように思う。できれば禁煙のタクシーが増えてほしい。
実際のところ、禁煙のタクシーは徐々に増えてきているようだ。松本でも見かけることがあるし、東京あたりでは20台に1台ぐらいは見つかるという。結局、タクシー会社も営利事業なのだから、禁煙車の売り上げが(喫煙可能車とくらべて)低ければ導入をためらうのは理解できる。しかし、禁煙車を増やしているタクシー会社もあるという。それは禁煙車のほうが運賃収入が上という場合が増えているからなのだそうだ。
われわれタクシーの利用者としてはこうした傾向をあと押ししてやる必要があるのではないか。それはタクシーに乗る際に禁煙車を探して乗ることである。喫煙可能車が来たら乗車拒否をして、禁煙車に乗るのである。若干面倒かもしれないが、そういうちょっとした工夫で現在の脱タバコの流れをさらに加速させることができる。20台に1台ではかなりたいへんかもしれないが、3台に1台になれば、禁煙タクシーを選ぶ人もずいぶん多くなるはずだ。
タクシーでタバコを吸いたい人もいるだろうから、喫煙者が運転する喫煙可能車も残せばいい。運転手も客もタバコを吸うのであれば、ニコチン依存症患者同士が互いに能動喫煙と受動喫煙を楽しめばいいのである。そうなれば、上の写真のように禁煙車と喫煙可能車を遠くから見てもすぐに区別がつくようにしてもらうことが条件にはなるだろう。
そういえば、信大病院の院長に「病院で客待ちをするタクシーを禁煙車に限るようにしてほしい」という要望を数ヶ月前に出したが、「松本市内の複数のタクシー会社に申し入れをしました」という返事が返ってきた。タクシーの車内も不特定の人たちが利用する公共の空間なのだから、喫煙は認められないとわたしは考える。おそらく時代の流れとして、将来的には原則禁煙で、例外的に喫煙所代わりの喫煙タクシーが残るという形になるのではないか。
by himitosh
| 2006-06-10 07:41
| タバコ