2006年 09月 27日
日本はCOOLか? |
外国から日本にやってくる留学生たちが「日本は美しい」とか「日本はクールだ」と言うようになったのは、わたしの記憶では1980年代以降のことだったように思う。それはもちろん日本のことを勉強しにやってくる若者たちだから一種の「日本オタク」であり、「あばたもえくぼ」という意味で理解しているのかと最初は考えていた。
ところがいろいろ話してみるとそうではないのだ。たとえばヨーロッパから来た学生たちは日本の街並みが美しいという。それも歴史的保存地区のそれではなくて、新宿とか渋谷とかああいったゴミゴミした街並みを評価している。彼らに言わせれば「どんどん新しいものが作られて街がダイナミックに変化していく」点がその理由なのだそうだ。
そして、もうひとつ彼らにとっての「クールさ」の大きな理由のひとつが日本式の生活様式である。その典型がこれ、ウォシュレット(洗浄便座というべきか)である。最初に使ったときには便座が温かいのにびっくりし、いろいろあるボタンの使い方がわからずいきなりお湯が出てきてまたびっくりする。しかし、これに慣れてしまうと、ふつうのトイレでは用を足すのをためらうようになる。
この数年の間に信州大学のトイレもほとんどが洗浄便座を備えるようになっている。だから、信大に留学してくる学生たちもこれを経験しているのである。
実際のところ、外国に行って最初に経験する不愉快さはトイレに関わるものである。まず、出先で自由に使えるトイレの数が少ない。少ない上に不潔なものが多い。たとえ有料のトイレでもほとんどが日本の学校のトイレ以下である。トイレットペーパーもないし、便座がないトイレもかなり見かける。「できるときにしておかなければならない」というのが外国旅行中の鉄則である。そういう国から来れば、日本は(少なくともトイレに関しては)天国である。
トイレのほかには日本式の風呂も「クール」の根源だそうだ。たっぷりとしたお湯に浸かる経験をすれば、あのけちくさい外国式のバスやシャワーに戻るのがつらくなるという。
生活のどの部分に重点を置くかによってこうした様式の違いの評価は異なるだろう。しかし、トイレにしろ風呂にしろ、生きていく上で使わずにすまないものである。そういう点で日本におけるこの種の進化は世界的に影響を与えていく可能性があるように思う。
ところがいろいろ話してみるとそうではないのだ。たとえばヨーロッパから来た学生たちは日本の街並みが美しいという。それも歴史的保存地区のそれではなくて、新宿とか渋谷とかああいったゴミゴミした街並みを評価している。彼らに言わせれば「どんどん新しいものが作られて街がダイナミックに変化していく」点がその理由なのだそうだ。
そして、もうひとつ彼らにとっての「クールさ」の大きな理由のひとつが日本式の生活様式である。その典型がこれ、ウォシュレット(洗浄便座というべきか)である。最初に使ったときには便座が温かいのにびっくりし、いろいろあるボタンの使い方がわからずいきなりお湯が出てきてまたびっくりする。しかし、これに慣れてしまうと、ふつうのトイレでは用を足すのをためらうようになる。
この数年の間に信州大学のトイレもほとんどが洗浄便座を備えるようになっている。だから、信大に留学してくる学生たちもこれを経験しているのである。
実際のところ、外国に行って最初に経験する不愉快さはトイレに関わるものである。まず、出先で自由に使えるトイレの数が少ない。少ない上に不潔なものが多い。たとえ有料のトイレでもほとんどが日本の学校のトイレ以下である。トイレットペーパーもないし、便座がないトイレもかなり見かける。「できるときにしておかなければならない」というのが外国旅行中の鉄則である。そういう国から来れば、日本は(少なくともトイレに関しては)天国である。
トイレのほかには日本式の風呂も「クール」の根源だそうだ。たっぷりとしたお湯に浸かる経験をすれば、あのけちくさい外国式のバスやシャワーに戻るのがつらくなるという。
生活のどの部分に重点を置くかによってこうした様式の違いの評価は異なるだろう。しかし、トイレにしろ風呂にしろ、生きていく上で使わずにすまないものである。そういう点で日本におけるこの種の進化は世界的に影響を与えていく可能性があるように思う。
by himitosh
| 2006-09-27 21:52
| 文化一般