2006年 10月 11日
金さんにはお手上げ |
どうやら二度目の核実験というニュースは誤報だったようだが、やってもおかしくないと誰もが考えたのではないか。少なくともわたしはそうだ。
独裁体制は多様な意見や思想の存在を許さないので、複雑かつ微妙な国際情勢を評価して政策を選択するにあたって大きな過ちを犯しやすい。それは現在の北朝鮮の政治体制についてもいえる。
はっきり言えば、北朝鮮は自ら支援国との絆を断ち切る方向に舵を取っている。最大の支援国である中国にしても正直なところは「金さんにはお手上げ」ではないか。これまでのいきさつからしてあっさりと見放すわけにはいかないけれども、現在の体制に代わるものが出てくれば大喜びで金正日を切ってしまう可能性は高いと思う。
北朝鮮と陸上で国境を接している中国・大韓民国・ロシアの三国は(そしてアメリカも)、おそらく北朝鮮の体制崩壊時の対応をシミュレーションしているはずである。軍事的な暴発があり得るか、難民の規模はどの程度か、それをコントロールしながら安定化させるためにはどのような対策が考えられるか。それを考えていなければ、政治家としては失格だろう。
短期的な将来において北朝鮮に対する国際的な制裁の強化が進行する可能性は高い。そうなれば北朝鮮国内の情勢はますます不安定になっていくだろう。国民に対する徹底した統制と教育だけではとうてい乗り越えられない事態がすぐそばまで来ている。
北朝鮮をめぐる国内外の状況の変化から目が離せない日々が続きそうだ。
独裁体制は多様な意見や思想の存在を許さないので、複雑かつ微妙な国際情勢を評価して政策を選択するにあたって大きな過ちを犯しやすい。それは現在の北朝鮮の政治体制についてもいえる。
はっきり言えば、北朝鮮は自ら支援国との絆を断ち切る方向に舵を取っている。最大の支援国である中国にしても正直なところは「金さんにはお手上げ」ではないか。これまでのいきさつからしてあっさりと見放すわけにはいかないけれども、現在の体制に代わるものが出てくれば大喜びで金正日を切ってしまう可能性は高いと思う。
北朝鮮と陸上で国境を接している中国・大韓民国・ロシアの三国は(そしてアメリカも)、おそらく北朝鮮の体制崩壊時の対応をシミュレーションしているはずである。軍事的な暴発があり得るか、難民の規模はどの程度か、それをコントロールしながら安定化させるためにはどのような対策が考えられるか。それを考えていなければ、政治家としては失格だろう。
短期的な将来において北朝鮮に対する国際的な制裁の強化が進行する可能性は高い。そうなれば北朝鮮国内の情勢はますます不安定になっていくだろう。国民に対する徹底した統制と教育だけではとうてい乗り越えられない事態がすぐそばまで来ている。
北朝鮮をめぐる国内外の状況の変化から目が離せない日々が続きそうだ。
by himitosh
| 2006-10-11 21:11
| 社会