懐メロ・シリーズ その35 「ウィチタ・ラインマン」 |
グレン・キャンベルの1969年のヒット曲「ウィチタ・ラインマン Wichita Lineman」である。「恋はフェニックス」と同じジミー・ウェッブの作詞作曲で、これも名曲である。こんな歌詞だ。
I am a lineman for the county.
And I drive the mainroad.
Lookin' in the sun for another overload.
I hear you singing in the wire.
I can hear you thru the whine.
And the Wichita Lineman,
is still on the line.
I know I need a small vacation.
But it don't look like rain.
And if it snows that stretch down south,
won't ever stand the strain.
And I need you more than want you.
And I want you for all time.
And the Wichita Lineman,
is still on the line.
俺はウイチタ郡の架線作業員
車でメイン・ロードをまわってる
日が照るなかを過負荷の架線を探して
きみの歌声が電線の中で聞こえる
きみの声が聞こえる
架線のビュンビュンという音のなかで
なのにこのウィチタの架線作業員は
まだ架線の上
俺にちょっとした休暇が必要なのはわかってる
でも雨は降りそうもない
それに、もし雪が降れば、あの南へ行く架線は
伸びきって耐えられなくなるだろうし
そして、きみが欲しいというより必要なんだ
そして、君が欲しいんだ、いつでも
なのに、このウィチタの架線作業員は
まだ架線の上
不思議な歌詞で、最初聞いたときにはいったい何のことだがさっぱりわからなかった。Linemanという職業が「架線作業員」「保線作業員」と理解できれば、そう難しくはない。しかし、わたしは「積み過ぎのトラックoverload」を探しているハイウェイ・パトロールをずっとイメージしていた。
この曲でもグレン・キャンベルの歌唱は見事だ。惚れ惚れする。単純な歌だから、うまく歌うのはすごく難しいと思う。