2007年 03月 11日
禁煙エリアの喫煙者に注意する行為 |
数ヶ月前に「禁煙エリアで喫煙している人に注意できますか?」というエントリを書いたことがあるが、それと関係がある事件が報道されている。
「あの~ここは禁煙ですよ」とか「ここでタバコは吸えませんよ」という言葉と足蹴りを食らわす行為の間には相当の距離があるように思う。これは注意されたほうが逆ギレして侮辱的な言葉で返したと考えるのが自然ではないだろうか。あるいはまるっきり聞く耳を持たずに無視して喫煙を続けたか。まあ、侮辱的な発言や行動があったからといって、暴力に走るのは間違っているが。
わたしは大学のキャンパス以外の駅や街頭の禁煙エリアで喫煙している人にはなかなか注意できない。その意味では逮捕された高校教師は信念の人だという気がする。たぶんふだんから生徒たちの喫煙に対して厳しい姿勢をとっているのだろう。
今の首都圏の私鉄駅は構内全体が禁煙になっているので、この喫煙していた女性はいわば確信犯だろう。「吸ってはいけないことはわかっているが、身体が発するニコチン補充の欲求を抑えきれない」状態にあったのだと思う。あるいは禁煙の場所で喫煙していることで「自分は一般的な常識や法を守る気はない、一種の無頼漢である」ことを演出していたのかもしれない。無意識のうちに吸っていたとは考えにくい。そういう人に言葉で冷静に注意しても、聞き入れてもらえる可能性は低い。
ニコチンの欠乏によって異常な精神状態に陥っている人々を扱うのは相当に厄介である。そういうことがわかっているから、注意するのは難しいのだ。この高校教師には共感はしないが、深く同情する。
神奈川・横須賀市の駅のホームで8日、県立高校の教師がたばこを吸っていた女性を注意した際に足げりし、ケガをさせたとして逮捕された。この記事を読んで思ったのは「いくら何でも注意したほうが蹴っちゃいかんよな~」ということだが、どうもこの記事のなかの「喫煙をやめるように注意し、その後、足げり」という部分がすんなりとつながらない。
逮捕されたのは、神奈川県立岩戸高校の教師・遊座次郎容疑者(46)。調べによると遊座容疑者は8日午後6時ごろ、横須賀市の京浜急行野比駅のホームで、禁煙にもかかわらず、たばこを吸っていた26歳の女性に喫煙をやめるよう注意し、その後、足げりするなどしてケガをさせた疑いが持たれている。
女性は腹部や右手の打撲など全治1週間のケガをした。調べに対し、遊座容疑者は「けったことはよくなかった」などと話し、容疑を認めているという。 (日テレニュース24)
「あの~ここは禁煙ですよ」とか「ここでタバコは吸えませんよ」という言葉と足蹴りを食らわす行為の間には相当の距離があるように思う。これは注意されたほうが逆ギレして侮辱的な言葉で返したと考えるのが自然ではないだろうか。あるいはまるっきり聞く耳を持たずに無視して喫煙を続けたか。まあ、侮辱的な発言や行動があったからといって、暴力に走るのは間違っているが。
わたしは大学のキャンパス以外の駅や街頭の禁煙エリアで喫煙している人にはなかなか注意できない。その意味では逮捕された高校教師は信念の人だという気がする。たぶんふだんから生徒たちの喫煙に対して厳しい姿勢をとっているのだろう。
今の首都圏の私鉄駅は構内全体が禁煙になっているので、この喫煙していた女性はいわば確信犯だろう。「吸ってはいけないことはわかっているが、身体が発するニコチン補充の欲求を抑えきれない」状態にあったのだと思う。あるいは禁煙の場所で喫煙していることで「自分は一般的な常識や法を守る気はない、一種の無頼漢である」ことを演出していたのかもしれない。無意識のうちに吸っていたとは考えにくい。そういう人に言葉で冷静に注意しても、聞き入れてもらえる可能性は低い。
ニコチンの欠乏によって異常な精神状態に陥っている人々を扱うのは相当に厄介である。そういうことがわかっているから、注意するのは難しいのだ。この高校教師には共感はしないが、深く同情する。
by himitosh
| 2007-03-11 11:57
| タバコ