2007年 03月 25日
「恋愛準決勝戦」 |
ひさしぶりにフレッド・アステアのミュージカル映画「恋愛準決勝戦」(スタンリー・ドーネン監督)をレンタルDVDで観る。妙な日本語タイトルだが、原題はRoyal Wedding。1951年の映画で、エリザベス2世英国女王の結婚式が背景になっている。実際のところ、この邦題は意味不明である。これもアステアのミュージカル映画に多いバックステージもので、アステア自身の経験がもとになっている。
アステアは姉との姉弟コンビで舞台で活躍して人気を得た。その姉が英国の貴族と結婚して引退したため、映画の世界に入ったという経緯がある。この映画のストーリーではそうした事実が下敷きになっている。映画のダンスシーンからアステア姉弟の舞台でのパフォーマンスがどのようなものだったかが想像できるので、その点では貴重な映画かもしれない。
ただし、映画を撮っている時点でアステアはもう50歳を越えているので、姉ではなく妹とのコンビということになっている。妹を演じるのはジェーン・パウエルで、アステアの姉アデルと同じように小柄な女優である。写真などで見るアデルはきわめて可憐で魅力的な女性なので、それとくらべるとジェーン・パウエルはかなり落ちるように思う。顔つきがあまりに庶民的に過ぎる。
アステアの恋人役はサラ・チャーチル。ウィンストン・チャーチルの娘だというが、なんだかすごくごつい顔と身体つきで、わたしはアンジェリカ・ヒューストンを思い出してしまった。何よりちっとも美しく見えないのが困る。ダンスのシーンもほんの少しだけである。アステアのダンスはさすがに見事だ。パウエルとのコンビでの踊るシーン。コート・スタンドを相手に踊るダンス。壁や天井で踊る有名なシーンも必見であろう。
歌はどれも冴えないが、ミュージカル・シーンはよくできている。
MGMのミュージカル映画としては平均的なレベルだと思うが、アステアにからむ女優たちに魅力が乏しいので損をしている。ジンジャー・ロジャースの優雅な踊りがアステアのかたわらにないと、ミュージカル・シーンの楽しさが半減してしまうように感じるのはわたしだけではあるまい。
アステアは姉との姉弟コンビで舞台で活躍して人気を得た。その姉が英国の貴族と結婚して引退したため、映画の世界に入ったという経緯がある。この映画のストーリーではそうした事実が下敷きになっている。映画のダンスシーンからアステア姉弟の舞台でのパフォーマンスがどのようなものだったかが想像できるので、その点では貴重な映画かもしれない。
ただし、映画を撮っている時点でアステアはもう50歳を越えているので、姉ではなく妹とのコンビということになっている。妹を演じるのはジェーン・パウエルで、アステアの姉アデルと同じように小柄な女優である。写真などで見るアデルはきわめて可憐で魅力的な女性なので、それとくらべるとジェーン・パウエルはかなり落ちるように思う。顔つきがあまりに庶民的に過ぎる。
アステアの恋人役はサラ・チャーチル。ウィンストン・チャーチルの娘だというが、なんだかすごくごつい顔と身体つきで、わたしはアンジェリカ・ヒューストンを思い出してしまった。何よりちっとも美しく見えないのが困る。ダンスのシーンもほんの少しだけである。アステアのダンスはさすがに見事だ。パウエルとのコンビでの踊るシーン。コート・スタンドを相手に踊るダンス。壁や天井で踊る有名なシーンも必見であろう。
歌はどれも冴えないが、ミュージカル・シーンはよくできている。
MGMのミュージカル映画としては平均的なレベルだと思うが、アステアにからむ女優たちに魅力が乏しいので損をしている。ジンジャー・ロジャースの優雅な踊りがアステアのかたわらにないと、ミュージカル・シーンの楽しさが半減してしまうように感じるのはわたしだけではあるまい。
by himitosh
| 2007-03-25 15:31
| 映画