2007年 11月 13日
「善き人のためのソナタ」 |
レンタルDVDで映画「善き人のためのソナタ」(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)を見る。ドイツ映画である。旧東ドイツの国家保安部(秘密警察)による監視と統制が背景になっている。見たいと思っていたが、松本では上映されなかった。地方都市ではヨーロッパの映画を見るのがほんとうに難しい。
非常に良い映画だ。とくに後半が素晴らしい。前半は「ちょっとこういう社会主義体制の告発だけだと消耗だなあ」と感じたが、それだけではない。途中ストーリーがひと区切りするところで「これで終わったらあまりに救いがなさ過ぎる」と思うが、そこから先があって、この部分がうまく作られている。
俳優は主役の秘密警察係官をはじめ、体制側の人間たちはうまい。きちんとした奥行きの人物像を描き出している。それに対して監視される側の俳優たちはちょっと人形のようで類型的に過ぎるように思う。
見終わったあとに残るものが一種の救いなのだが、よくよく考えてみると、リアルな話ではなくてあまりにも荒唐無稽なような気もする。
しかし、一見の価値あり。
非常に良い映画だ。とくに後半が素晴らしい。前半は「ちょっとこういう社会主義体制の告発だけだと消耗だなあ」と感じたが、それだけではない。途中ストーリーがひと区切りするところで「これで終わったらあまりに救いがなさ過ぎる」と思うが、そこから先があって、この部分がうまく作られている。
俳優は主役の秘密警察係官をはじめ、体制側の人間たちはうまい。きちんとした奥行きの人物像を描き出している。それに対して監視される側の俳優たちはちょっと人形のようで類型的に過ぎるように思う。
見終わったあとに残るものが一種の救いなのだが、よくよく考えてみると、リアルな話ではなくてあまりにも荒唐無稽なような気もする。
しかし、一見の価値あり。
by himitosh
| 2007-11-13 12:16
| 映画