2007年 11月 22日
禿げの女歌手 |
家人が一昨日コンサートに出かけた。女声コーラスのコンサートだが、音楽をジャンル分けするとクラシックの部類に入るものだったようだ。で、どうだったか尋ねてみた。
「音楽はこれといって印象には残っていなんだけど、禿げが少ないのよね。」
へっ? 禿が少ない? 女声コーラスだろ? 『禿げの女歌手La Cantrice chauve』というウジェーヌ・イヨネスコの戯曲はあるが、あれには禿げの女歌手は出てこないぞ。
「観客に禿げてる人が少ない、ってこと。ほとんど満席だったけど、たぶん家族とか関係者が多かったと思うの。クラシック音楽をやる人には禿げが少ないんじゃないかしら。指揮者とか演奏家とか。ほら小澤征爾とかカラヤンとか、長髪の人が多いじゃないの。禿げ頭をふって演奏しているイメージってあんまりない。」
と言われてみて気がついたが、たしかにクラシック音楽の世界では禿げの作曲家や演奏家は少ないかもしれない。リヒテルとかゼルキンといった昔のピアニストぐらいしか思い浮かばない。
かつて、ある哲学者と「どのような学問をやると禿げるか?」という問題を討議したことがある。そのときには「哲学は禿げる」という結論に達した。
そうか。クラシック音楽は禿げにくいか。ロックやポピュラー音楽は禿げやすいか。
だが、カツラという方法もある。クラシック音楽は動きが少ないから、カツラで誤魔化すのは容易だ。バッハとかヘンデル、ハイドンやモーツァルトの時代は男がカツラをかぶっていたので、今も残る肖像画の頭はカツラだ。クラシック音楽には連綿たるカツラの伝統があるのかもしれない。それで禿げが目立たないという説はどうだろう。
「音楽はこれといって印象には残っていなんだけど、禿げが少ないのよね。」
へっ? 禿が少ない? 女声コーラスだろ? 『禿げの女歌手La Cantrice chauve』というウジェーヌ・イヨネスコの戯曲はあるが、あれには禿げの女歌手は出てこないぞ。
「観客に禿げてる人が少ない、ってこと。ほとんど満席だったけど、たぶん家族とか関係者が多かったと思うの。クラシック音楽をやる人には禿げが少ないんじゃないかしら。指揮者とか演奏家とか。ほら小澤征爾とかカラヤンとか、長髪の人が多いじゃないの。禿げ頭をふって演奏しているイメージってあんまりない。」
と言われてみて気がついたが、たしかにクラシック音楽の世界では禿げの作曲家や演奏家は少ないかもしれない。リヒテルとかゼルキンといった昔のピアニストぐらいしか思い浮かばない。
かつて、ある哲学者と「どのような学問をやると禿げるか?」という問題を討議したことがある。そのときには「哲学は禿げる」という結論に達した。
そうか。クラシック音楽は禿げにくいか。ロックやポピュラー音楽は禿げやすいか。
だが、カツラという方法もある。クラシック音楽は動きが少ないから、カツラで誤魔化すのは容易だ。バッハとかヘンデル、ハイドンやモーツァルトの時代は男がカツラをかぶっていたので、今も残る肖像画の頭はカツラだ。クラシック音楽には連綿たるカツラの伝統があるのかもしれない。それで禿げが目立たないという説はどうだろう。
by himitosh
| 2007-11-22 12:08
| 文化一般