2007年 12月 29日
ブット元首相の暗殺 |
今日になってからパキスタンでのブット元首相の暗殺の映像がテレビで公開されている。それを見て正直に思ったところを書くと、あれではセキュリティなど保てるわけがない。大勢の人がまわりを取り囲んでいるが、そのなかで彼女ひとりが動くクルマのサンルーフから頭を出しているのだ。狙ってくださいといわんばかりのスタイルである。(暗殺者が撃った銃の弾丸は当たらず、自爆した爆弾の爆風で元首相の頭部がサンルーフにぶつかったのが致命傷だったという報道である。)
政治的対立を解決する手段として暴力(それも銃や爆弾)が日常的に行使される状況は今の日本人からすると想像しにくいが、日本でも70年ぐらい前まではそれほど珍しいことではなかった。ただ言えることは、そうした時期はきわめて不安定で不幸な時代であったとのちに総括される。
事件直後の写真で跪いて両手を広げている男性の姿があるものがあった。それを見て思ったのは、安定した社会秩序と政治システムを構築するためにこれからパキスタンの人々が乗り越えなければならない障害の数と大きさであった。それほど簡単なことではない。テロリズムの病理が中東地方・西南アジア地方にすっかり定着してしまっているからだ。
イラク・イラン・アフガニスタン・パキスタンなどの情勢を見ていて、わたしは欧米式のデモクラシーだけが唯一の解決策だとは考えていないが、少なくとも現在この地域で荒れ狂っているテロの嵐を抑えるための包括的な対策をとらなければこれから先も犠牲者は続出するだろう。テロを終わらせるためには、対処療法ではもはや何の効果もないのではないか。国際的で全面的な問題解決の方法が必要と思われる。
政治的対立を解決する手段として暴力(それも銃や爆弾)が日常的に行使される状況は今の日本人からすると想像しにくいが、日本でも70年ぐらい前まではそれほど珍しいことではなかった。ただ言えることは、そうした時期はきわめて不安定で不幸な時代であったとのちに総括される。
事件直後の写真で跪いて両手を広げている男性の姿があるものがあった。それを見て思ったのは、安定した社会秩序と政治システムを構築するためにこれからパキスタンの人々が乗り越えなければならない障害の数と大きさであった。それほど簡単なことではない。テロリズムの病理が中東地方・西南アジア地方にすっかり定着してしまっているからだ。
イラク・イラン・アフガニスタン・パキスタンなどの情勢を見ていて、わたしは欧米式のデモクラシーだけが唯一の解決策だとは考えていないが、少なくとも現在この地域で荒れ狂っているテロの嵐を抑えるための包括的な対策をとらなければこれから先も犠牲者は続出するだろう。テロを終わらせるためには、対処療法ではもはや何の効果もないのではないか。国際的で全面的な問題解決の方法が必要と思われる。
by himitosh
| 2007-12-29 20:07
| 政治