2008年 03月 24日
暫定税率廃止をめぐって |
3月も残すところあと一週間である。それまでに税制関連法案が成立しなければ、一週間後には揮発油税にかかる暫定税率が廃止されてガソリン価格は1リットルあたり25円低下する。
正直なところこの暫定税率を維持する根拠はまことに乏しいと言わざるを得ない。導入が1974年というから30年以上経過しており、その名の通り「暫定」であればとうの昔に廃止されていてしかるべきであった。それがこれまでズルズルと継続してきたのは、誰が考えてもわかるように、いったん税収として予算に組み込まれるとそれを手放したくない財政当局・政府の姿勢に原因がある。
道路整備に必要な財源であるという主張も説得力に乏しい。わたしは長野県という地方在住者である。もう15年以上ここに住んでいて、県内のほとんどの地域には足を踏み入れている。その感想として言えるのは、もう道路は十分整備されているということだ。もちろん、「ここはもうちょっとどうにかしてもらいたい」と思うような箇所がないわけではないが、それはほんとうに例外的なルートである。
高速道路がいまだに通っていない県などが、道路整備のために制度を残すように要求しているけれども、これは作ったところで赤字を垂れ流すだけの高速道路にしかならない。また、高速道路や新幹線が地方経済にとってプラスに働くと考えるのはまったくの幻想である。
長野県内には中央高速道・長野道・上信越道などの高速道路が通っているが、わたしは県内をクルマで移動する際まず100%それらの道路を使うことはない。理由は簡単。費用対効果が悪すぎるのである。あるいは一般道の整備が進んでいて、必要性を感じない。
暫定税率維持が環境保全に役立つという議論はまるっきり的外れである。揮発油税をこれまで環境対策に投じてきたわけでもないのに、よくまあそんなことをぬけぬけと言えるものである。ガソリン価格が1リットルあたり25円安くなったところで、どんどんクルマに乗ろうなどと言う脳天気な消費者がどれほどいると思うのか。
世論調査によれば、約70%の人が暫定税率の廃止に賛成しているという。庶民の感覚は健全である。税率維持を掲げている与党の感覚は明らかにオカシイ。
事態の推移を多大なる関心を持って見守りたい。
正直なところこの暫定税率を維持する根拠はまことに乏しいと言わざるを得ない。導入が1974年というから30年以上経過しており、その名の通り「暫定」であればとうの昔に廃止されていてしかるべきであった。それがこれまでズルズルと継続してきたのは、誰が考えてもわかるように、いったん税収として予算に組み込まれるとそれを手放したくない財政当局・政府の姿勢に原因がある。
道路整備に必要な財源であるという主張も説得力に乏しい。わたしは長野県という地方在住者である。もう15年以上ここに住んでいて、県内のほとんどの地域には足を踏み入れている。その感想として言えるのは、もう道路は十分整備されているということだ。もちろん、「ここはもうちょっとどうにかしてもらいたい」と思うような箇所がないわけではないが、それはほんとうに例外的なルートである。
高速道路がいまだに通っていない県などが、道路整備のために制度を残すように要求しているけれども、これは作ったところで赤字を垂れ流すだけの高速道路にしかならない。また、高速道路や新幹線が地方経済にとってプラスに働くと考えるのはまったくの幻想である。
長野県内には中央高速道・長野道・上信越道などの高速道路が通っているが、わたしは県内をクルマで移動する際まず100%それらの道路を使うことはない。理由は簡単。費用対効果が悪すぎるのである。あるいは一般道の整備が進んでいて、必要性を感じない。
暫定税率維持が環境保全に役立つという議論はまるっきり的外れである。揮発油税をこれまで環境対策に投じてきたわけでもないのに、よくまあそんなことをぬけぬけと言えるものである。ガソリン価格が1リットルあたり25円安くなったところで、どんどんクルマに乗ろうなどと言う脳天気な消費者がどれほどいると思うのか。
世論調査によれば、約70%の人が暫定税率の廃止に賛成しているという。庶民の感覚は健全である。税率維持を掲げている与党の感覚は明らかにオカシイ。
事態の推移を多大なる関心を持って見守りたい。
by himitosh
| 2008-03-24 20:02
| 社会