2008年 10月 01日
懐メロ・シリーズ その58 「悲しきベイブ」 |
今日はボブ・ディランの「悲しきベイブIt aint't me babe」。1964年のアルバムAnther side of Bob Dylanの最後に入っていた曲である。ディランが自分のフォーク・ギターとハモニカだけで演奏し、歌っている。このあとディランはドラムスやエレキギターを取り入れて、フォークからロックへと音楽のスタイルを変えていく。
ボブ・ディランを最初に聞いたのはやはり高校生の頃だったが、当初は例えばピーター、ポール・アンド・マリーの「風に吹かれて」とかバーズの「ミスター・タンブリンマン」とかカバーされた歌ばかりだった。ディランの歌を聞きやすくしたバージョンといってもいいと思う。
ディラン自身が歌っているのを聴くと初めのうちはすごく抵抗があるのだが、すぐに慣れてしまう。そしてやはりシンガー・ソングライターであるだけに自作の歌の説得性は強烈なのである。この歌もそのひとつで、こんな歌もあるのだという感想を持った。ボブ・ディランが偉大だと思うのは、やはり音楽の幅を大きく広げた人だからだ。
「悲しきベイブ」はこんな歌詞である。
ボブ・ディランを最初に聞いたのはやはり高校生の頃だったが、当初は例えばピーター、ポール・アンド・マリーの「風に吹かれて」とかバーズの「ミスター・タンブリンマン」とかカバーされた歌ばかりだった。ディランの歌を聞きやすくしたバージョンといってもいいと思う。
ディラン自身が歌っているのを聴くと初めのうちはすごく抵抗があるのだが、すぐに慣れてしまう。そしてやはりシンガー・ソングライターであるだけに自作の歌の説得性は強烈なのである。この歌もそのひとつで、こんな歌もあるのだという感想を持った。ボブ・ディランが偉大だと思うのは、やはり音楽の幅を大きく広げた人だからだ。
「悲しきベイブ」はこんな歌詞である。
Go 'way from my window「悲しきベイブ」という日本語のタイトルはあまりいただけないが、これはいい歌だと思う。ディランの歌は聞かせどころが必ずあるのと、英語の響きがすごく美しい。
Leave at your own chosen speed
I'm not the one you want, babe
I'm not the one you need
You say you're lookin' for someone
Who's never weak but always strong
To protect you an' defend you
Whether you are right or wrong
Someone to open each and every door
But it ain't me, babe
No, no, no, it ain't me babev It ain't me you're lookin' for, babe.
Go lightly from the ledge, babe
Go lightly on the ground
I'm not the one you want, babe
I will only let your down
You say you're lookin' for someone
Who will promise never to part
Someone to close his eyes for you
Someone to close his heart
Someone who will die for you an' more
But it ain't me, babe
No, no, no, it ain't me babe
It ain't me you're lookin' for, babe.
Go melt back into the night
Everything inside is made of stone
There's nothing in here moving
An' anyway I'm not alone
You say you're looking for someone
Who'll pick you up each time you fall
To gather flowers constantly
An' to come each time you call
A lover for you life an' nothing more
But it ain't me, babe
No, no, no, it ain't me, babe
It ain't me you're lookin' for, babe.
俺のそばから消えてくれ
速くても遅くてもかまわないから
俺はお前が探しているような男じゃない
お前が求めているような男じゃない
誰か弱虫でなくて強い男を
探しているって言うけど
お前が正しかろうと間違っていようと
守って保護してくれる男を
どんなドアでも開けてくれるような男を
探しているってお前は言うけど
俺はそんな男じゃない
ノー、ノー、ノー、お前が探しているのは俺じゃない
そっと手すりをはなして
静かに地面に降りてくれ
俺はお前が欲しがるような男じゃない
お前をがっかりさせるだけさ
けっして別れないと約束するような男を
探しているって言うけど
お前のために目をつぶって見ないふりをして
心まで閉じてくれるような男
お前のために死んでくれるとかなんとか
俺はそういう男じゃないんだ
ノー、ノー、ノー、お前が探しているのは俺じゃない
夜の闇の中に溶けて消えてくれ
内側はみんな石になっている
動くものは何もないし
俺だってひとりじゃないんだ
お前が転ぶたびに起こしてくれる男を
探していると言うけど
いつでも花を集めて
お前が呼べばいつでも来てくれる
永遠の恋人みたいな男
俺はそんな男じゃないんだ
ノー、ノー、ノー、お前が探しているのは俺じゃない
by himitosh
| 2008-10-01 10:09
| 懐メロ