2008年 11月 14日
反知性主義の終わり |
麻生太郎首相の国語能力に疑問が生じているという報道には考えさせられた。具体的には「未曾有(みぞうゆう)」、「頻繁(はんざつ)」、「踏襲(ふしゅう)」とそれぞれ誤読した件だが、きちんと読めないということはそれぞれの言葉の意味を理解していないということではないか。「漢字にはルビをふるように事務方に指示しておけ」とアドバイスをした側近が昨日のテレビニュースに登場したが、問題はそれほど単純なことではないように思う。
ある程度以上の抽象的な概念や用語をわが国の政治指導者が扱えないことは問題ではないだろうか。ことは知的な能力にかかわっている。対外・対内交渉の席で言語能力が不足していればきちんとした結果を出せるわけがないだろう。マンガやアニメにでもこれぐらいの言葉は登場してくる。
麻生首相の言語能力に関する議論から思い出したのは、やはりこの人ジョージ・W・ブッシュ米大統領である。ブッシュ大統領には彼特有の(文法的に誤っている)英語表現を行う癖があり、Bushismと呼ばれている。ウィキペディアにもBushismという項目が存在する。単数と複数、受動態と能動態を間違えたり、新しい言葉を作り出したりするのはブッシュ大統領の特技である。
ブッシュ大統領の言語能力と麻生首相の言語能力とは適合的なのかもしれない。しかし、そうした指導者たちが低い知的能力しか持っていないのでは、世界が抱える問題はますます深刻化するように考える。
ある程度以上の抽象的な概念や用語をわが国の政治指導者が扱えないことは問題ではないだろうか。ことは知的な能力にかかわっている。対外・対内交渉の席で言語能力が不足していればきちんとした結果を出せるわけがないだろう。マンガやアニメにでもこれぐらいの言葉は登場してくる。
麻生首相の言語能力に関する議論から思い出したのは、やはりこの人ジョージ・W・ブッシュ米大統領である。ブッシュ大統領には彼特有の(文法的に誤っている)英語表現を行う癖があり、Bushismと呼ばれている。ウィキペディアにもBushismという項目が存在する。単数と複数、受動態と能動態を間違えたり、新しい言葉を作り出したりするのはブッシュ大統領の特技である。
ブッシュ大統領の言語能力と麻生首相の言語能力とは適合的なのかもしれない。しかし、そうした指導者たちが低い知的能力しか持っていないのでは、世界が抱える問題はますます深刻化するように考える。
by himitosh
| 2008-11-14 08:35
| 政治