2009年 05月 04日
ベルルスコーニの離婚 |
イタリアのベルルスコーニ首相はポピュリズムをかなり意識しながら行動や言葉を選択している政治家だと思っていたが、どうやらあれは戦術ではなくて本質であるようだ。とにかくあまり知的な印象を持てない人なのだが、かといって冴えたジョークで惹きつけるわけでもない。わたしの目にははなはだ魅力に欠ける。
とはいえ、イタリアでけっこう人気があるのは、あけすけに本音を語るからなのだと思う。わたしに言わせれば「それを言っちゃあおしまいだろう」というような発言も多い。
とはいえ、イタリアでけっこう人気があるのは、あけすけに本音を語るからなのだと思う。わたしに言わせれば「それを言っちゃあおしまいだろう」というような発言も多い。
奔放な行動や女性蔑視(べっし)発言などが相次ぐイタリアのベルルスコーニ首相(72)に対し、ベロニカ夫人(52)が離婚宣言を突きつけ、首相も3日、離婚に同意した。伊各紙が一斉に伝えた。50%を超える高支持率を背景に盤石な政治基盤を固めている首相だが、家庭生活は順調ではなかったようだ。品のなさという点で、ベルルスコーニと麻生太郎は似たところがあるように思うのだが、どうだろうか。
夫人は先月29日、伊メディアに書簡を送り、首相の女性問題を暴露。6月の欧州議会選の候補者として、女優や元ミス・イタリアなど「政治経験のない若くてかわいい女性」を首相が選んだとした。
さらに「すべての女性、特に女性の権利を守るために最前線で戦っている人たちにとって、最大の問題は信頼性を損なう(夫の)厚顔無恥と抑制心のなさだ」とバッサリ。「私と子供たちは犠牲者で、これまで耐え忍び、苦しめられてきた」と記した。
これに対し首相は「他の政党の一部の人のように悪臭を放ち、みすぼらしい格好をしない人で、我々はイタリア政界を活性化させたいだけだ」と反論している。離婚については「子供を守るために結婚生活を続けようとしたが、それも終わった」とした。
夫人は元舞台女優で、首相の二度目の妻。06年にも首相が女性議員を口説いたことが明るみに出た際、謝罪を求める書簡を新聞紙上で公開し、首相が正式に謝罪した。(朝日新聞5月4日18時38分)
by himitosh
| 2009-05-04 20:37
| イタリア