2009年 07月 20日
日本人観光客が減り続けているイタリア |
何となくわかる気がするが、イタリアを訪れる日本人観光客が減り続けているというニュースである。
ホテルやレストランのサービスも国際的に見ればお粗末かもしれない。不愉快な思いをすることが再々起きるので、旅馴れるということはそういうストレスをうまく回避する術を身につけることである。しかし、できればあらかじめそうした不愉快さを排除しておいてもらいたいと思う。
先日もローマのぼったくりレストランの被害にあった日本人の例が紹介されていたが、メニューに値段が書かれていないようなレストランには入らないほうが無難である。また怪しげな地域を怪しい時間に徘徊するのも避けたほうがいい。外国旅行では常にある程度の緊張を強いられるのは当然だが、思わぬことが起こるのがイタリアという国なのである。
イタリアを訪れる日本人旅行者が減り続けている。今年はピーク時の半分ほどになる見込みだ。ユーロ高や新型インフルエンザの流行など、要因はいろいろあるが、豊富な観光資源にあぐらをかいてサービスの水準が低い、といった構造的な原因も指摘される。観光は大きな収入源だけに、伊当局もようやく外国人旅行者呼び込みに本腰を入れ始めた。わたしは諸外国の中ではイタリアで過ごした期間が一番長いので、日本人観光客がこの国を敬遠したくなる気持は理解できる。イタリアは楽しい部分とうんざりする部分がそれぞれ極端で、快適な旅行のためのインフラストラクチャーが欠如気味の国なのである。
イタリアは、世界遺産(文化遺産)の数が世界で最も多い。かつては日本人にとって欧州で最も人気のある旅行先だった。しかし、伊政府観光局によると、イタリア国内の空港に到着した日本人は約147万人(07年)で、97年の約217万人をピークに減り始めた。09年は100万人前後まで急減すると予想されている。現在、日本人にとっての欧州の人気観光地はフランスとドイツで、イタリアは両国に水をあけられている。
ローマの外交関係者は「ホテルやレストランなどのサービスが非常に悪いことも背景にある」と指摘する。世界遺産などの観光資源をあてにした「殿様商売」をしてきたため、サービス面の充実を怠ってきたというのだ。また、レストランやタクシーで法外な料金を請求される「ぼったくり」などの影響で、「何度も訪れるリピーターが減った」(旅行会社)との見方もある。
ダボス会議を主催する世界経済フォーラム(WEF)の09年版「旅行・観光競争力リポート」ではイタリアは28位で、日本(25位)を下回った。同リポートによると、サービス業の人材訓練や観光関連の物価などの評価が低い。 (朝日新聞7月18日)
ホテルやレストランのサービスも国際的に見ればお粗末かもしれない。不愉快な思いをすることが再々起きるので、旅馴れるということはそういうストレスをうまく回避する術を身につけることである。しかし、できればあらかじめそうした不愉快さを排除しておいてもらいたいと思う。
先日もローマのぼったくりレストランの被害にあった日本人の例が紹介されていたが、メニューに値段が書かれていないようなレストランには入らないほうが無難である。また怪しげな地域を怪しい時間に徘徊するのも避けたほうがいい。外国旅行では常にある程度の緊張を強いられるのは当然だが、思わぬことが起こるのがイタリアという国なのである。
by himitosh
| 2009-07-20 20:51
| イタリア