2009年 08月 14日
「アイドルを探せ」 |
見ながら思ったのは、その昔には歌謡映画というジャンルがあったということ。「歌う映画スター」という人々がいて、映画の途中に歌が入るものである。美空ひばりだとか高田浩吉だとかの映画には必ず途中で歌が入った。
そういう古めかしさをあちこちで感じる映画である。45年も前の映画だから当然といえば当然だが。
歌謡映画がなくなってミュージック・ビデオが残ったわけだ。
ストーリーはどうでもいいようなもので、途中で入る歌がメインである。大勢歌手が出てくるが、印象に残るのはシルヴィ・バルタン、ジョニー・アリディ、シャルル・アズナヴールの三人。ただしバルタンの扱いはきわめて軽い。軽いが印象的である。
そしてアズナヴールは存在感が抜群にある。バルタンが歌う「アイドルを探せ La plus belle pour aller danser」もアズナヴールの作品である。
気持ちよく忘れてしまっていい映画だが、バルタンとアズナヴールが歌うシーンだけは記憶にとどめる価値がある。
by himitosh
| 2009-08-14 16:51
| 映画