2011年 03月 16日
震災と日常生活 |
テレビで毎日震災関係のニュースを見ていると、ふだんの当たり前の生活がいかに恵まれているかを感じるのである。食事をする、風呂に入る、布団で眠るといったごくふつうの行為が、じつはものすごく貴重なものであることを思う。
その反面、この寒いなか、暖房も十分でない避難所で雑魚寝の生活を強いられているかたがたが気の毒で、ふつうの生活をしていることを申し訳なく思うのである。同じような感覚を持っている人はたくさんいると思う。
そうなると、いきおい、モノを買ったり、楽しんだりすることを自粛してしまいがちになる。それはミクロのレベルでは納得がいくことでも、マクロで見ると、ますます景気を後退させ、経済活動を低下させることにつながるのではないか。
もちろん、被災者に思いを馳せることは大事なことで、そうした連帯感も重要であるが、それはそれとして自分の生活や仕事をきちんと実践することがいまのわたしたちには必要ではないかと考えている。
ようやく、仕事もふだんのペースで進めることができるようになってきたいまでは、そんな風に考えている。
by himitosh
| 2011-03-16 20:41
| 身のまわり