2005年 08月 14日
健康診断は役に立たない |
7月初めに職場の健康診断を受けたのだが、実はこれはものすごくひさしぶりに受けたものだった。というのも、「健康診断って意味がないんじゃないかな」と以前から感じていたからだ。
健康診断をネグレクトしていたのは、直接には近藤誠『患者よ、がんと闘うな』(文春文庫)という本を読んで、健康診断とガンの発見および治療のあいだには有意の関係がないということを知ったことがきっかけだった。
今日、Web上の新聞記事を読んでいて、ガンだけではなく、ほとんどの病気について現行の健康診断はその発見に役立たないという評価が出ていることを知った。まさにわたしの実感を裏書きするものである。
「健康診断で実施されている代表的な24の検査項目のうち、肝機能検査や心電図測定など16項目は、病気の予防や死者の減少という視点では有効性を示す根拠が薄い」というのだが、そうだろうと思う。あんな検査で病気かどうかわかるわけがない。検査結果の数値で一喜一憂するなんぞ愚劣のきわみである。
先月にわたしが受けた検査の中では、「肝機能検査」「心電図測定」「胸部レントゲン検査」「尿検査」などについて、軒並み「意味がない」とか「実施の意義を再検討すべき」といった厳しい評価が与えられている。
健康診断に日本全体で年間9千億円が費やされているという話だが、これもやはり公共事業と同じように一種の利権と化してしまって、意味がないのに行われている事業になっているのではないか。
健康診断をネグレクトしていたのは、直接には近藤誠『患者よ、がんと闘うな』(文春文庫)という本を読んで、健康診断とガンの発見および治療のあいだには有意の関係がないということを知ったことがきっかけだった。
今日、Web上の新聞記事を読んでいて、ガンだけではなく、ほとんどの病気について現行の健康診断はその発見に役立たないという評価が出ていることを知った。まさにわたしの実感を裏書きするものである。
「健康診断で実施されている代表的な24の検査項目のうち、肝機能検査や心電図測定など16項目は、病気の予防や死者の減少という視点では有効性を示す根拠が薄い」というのだが、そうだろうと思う。あんな検査で病気かどうかわかるわけがない。検査結果の数値で一喜一憂するなんぞ愚劣のきわみである。
先月にわたしが受けた検査の中では、「肝機能検査」「心電図測定」「胸部レントゲン検査」「尿検査」などについて、軒並み「意味がない」とか「実施の意義を再検討すべき」といった厳しい評価が与えられている。
健康診断に日本全体で年間9千億円が費やされているという話だが、これもやはり公共事業と同じように一種の利権と化してしまって、意味がないのに行われている事業になっているのではないか。
by himitosh
| 2005-08-14 10:50
| 社会