2015年 03月 20日
「6才のボクが、大人になるまで」 |
映画「6才のボクが、大人になるまで」(リチャード・リンクレイター監督)を見た。原タイトルはBoyhood(少年期)である。6才から18才までの少年の成長過程を映画にしているわけだが、主要な役はずっと同じ俳優が演じている。要するに12年かけて劇映画を撮っているのである。
フランソワ・トリュフォーの「大人は判ってくれない」から始まるアントワーヌ・ドワネルのシリーズが似ているといえば似ているが、あれは四作ぐらいある私小説ならぬ私映画だが、こちらは一本の映画である。ドワネルもののほうが映画としてはよく出来ているし、おもしろいが、こちらも一風変わった映画である。
ドラマはアメリカ南部の普通の白人家庭で、母親は三回結婚と離婚を繰り返す。そのおかげで子どもがいろいろと苦労するのだが、その割りにはいい子に育っていく。それほど劇的なことは起こらない。子どもたち(姉がひとりいる)は確実に大きくなっていく。
ダラダラとしてつまらないかと言えば、そうでもない。子どもの目線が基本にあるので、見ていて切なく思うところがいくつもあるし、親の立場もある程度まではわかるので、そういう葛藤を考えることもできる。マジメな映画だが、娯楽映画ではない。だがわたしはけっこう楽しく見ることができた。
フランソワ・トリュフォーの「大人は判ってくれない」から始まるアントワーヌ・ドワネルのシリーズが似ているといえば似ているが、あれは四作ぐらいある私小説ならぬ私映画だが、こちらは一本の映画である。ドワネルもののほうが映画としてはよく出来ているし、おもしろいが、こちらも一風変わった映画である。
ドラマはアメリカ南部の普通の白人家庭で、母親は三回結婚と離婚を繰り返す。そのおかげで子どもがいろいろと苦労するのだが、その割りにはいい子に育っていく。それほど劇的なことは起こらない。子どもたち(姉がひとりいる)は確実に大きくなっていく。
ダラダラとしてつまらないかと言えば、そうでもない。子どもの目線が基本にあるので、見ていて切なく思うところがいくつもあるし、親の立場もある程度まではわかるので、そういう葛藤を考えることもできる。マジメな映画だが、娯楽映画ではない。だがわたしはけっこう楽しく見ることができた。
by himitosh
| 2015-03-20 20:15
| 映画