2015年 06月 20日
「海街diary」 |
吉田秋生の原作マンガは当然読んでいるので、それをどのように2時間の映画にまとめるかに興味があった。是枝監督の作品を見るのはこれが二作目(「空気人形」以来)である。で、いい映画だとは思うが、これでは原作を読んでいない人にはわからないのではないか、と思う場面がいくつもあった。
まあ、原作はよく出来たマンガなので、キャラクタやエピソードが有機的につながっている。それを全部映画のなかで説明すれば、とてもこんな時間では映画化は無理なので、四姉妹の話(だけ)に絞り込んでいる。そのせいで、膨らみに欠ける部分があるのは仕方がない。やはり脚本の刈り込み方に問題があるように思う。
四姉妹を演じる四人の女優はいずれもよかった。綾瀬はるかは柄ではないキリッとした女性役で、長澤まさみもよかった。だが、末の妹すずを演じる広瀬すずが一番得な役ということもあるが、全体をさらっている感じであった。
原作のマンガを読んで面白いと思った人は見たほうがいいが、そうでない人にはオススメするのは難しいかもしれない。
by himitosh
| 2015-06-20 21:27
| 映画