2005年 12月 17日
リスク計算と人生 |
姉歯物件以外にも耐震強度を偽装した建物が続々と発見されつつある。こういう話を見聞きすると、生涯賃金の何分の一かを投じてこういうマンションを買った人たちには気の毒だが、「人生はリスクフルだなあ」としみじみ思う。
まともに勤めて、ふつうの給料をもらい、家庭を持って家を買う。
今の日本でこれだけのことをやり遂げるには、かなりのリスクがともなうのである。家などという大きな買物をするときには、よくよく慎重に考えないといけないのである。
姉歯元建築士が強度偽装に手を染めたグランドステージ池上というマンションは、実はわたしの親の家の近くにある。「なんだかすごく安い。あの広さで池上だったら5000万円はするのに、3000万円台だ」というような話をしていたのを聞いたことがある。
うまい話には必ず裏がある、というのは商売人だった父親から教えられたことだ。わたしの父も一度は商売に失敗して店をたたんだことがある。結局そういう安い価格に見合うだけのリスクがそれらの建物には付随していたわけで、そのあたりのリスク・マネージメントがうまく行かなかったのが今回のケースと考えられる。
実際、われわれの人生は結婚をするとか、子どもを持つとか、家を買うとか、あらゆる場面で将来のリスクを考えて判断を迫られることの連続である。結婚はしても相手がろくでもない人間だったことがわかることもあるし、子どもの出来が悪くて親に心配や負担をかけ続けることもあるだろう。
たいていの人はそのあたりを深く考えずに「なんとかなるだろう」という見通しで毎日を生きているわけだが、そううまく行かないことが往々にして起こる。そのときにうろたえないことぐらいしか対応策はないように思う。
はじめから「家は買わない」とか「結婚しない」とか「子供は持たない」といったリスクを避ける選択もある。また、リスクのある選択を行うにしても、できるだけそれを減らすためにどのような防衛策をとれるか検討してみる方法もあるだろう。
まともに勤めて、ふつうの給料をもらい、家庭を持って家を買う。
今の日本でこれだけのことをやり遂げるには、かなりのリスクがともなうのである。家などという大きな買物をするときには、よくよく慎重に考えないといけないのである。
姉歯元建築士が強度偽装に手を染めたグランドステージ池上というマンションは、実はわたしの親の家の近くにある。「なんだかすごく安い。あの広さで池上だったら5000万円はするのに、3000万円台だ」というような話をしていたのを聞いたことがある。
うまい話には必ず裏がある、というのは商売人だった父親から教えられたことだ。わたしの父も一度は商売に失敗して店をたたんだことがある。結局そういう安い価格に見合うだけのリスクがそれらの建物には付随していたわけで、そのあたりのリスク・マネージメントがうまく行かなかったのが今回のケースと考えられる。
実際、われわれの人生は結婚をするとか、子どもを持つとか、家を買うとか、あらゆる場面で将来のリスクを考えて判断を迫られることの連続である。結婚はしても相手がろくでもない人間だったことがわかることもあるし、子どもの出来が悪くて親に心配や負担をかけ続けることもあるだろう。
たいていの人はそのあたりを深く考えずに「なんとかなるだろう」という見通しで毎日を生きているわけだが、そううまく行かないことが往々にして起こる。そのときにうろたえないことぐらいしか対応策はないように思う。
はじめから「家は買わない」とか「結婚しない」とか「子供は持たない」といったリスクを避ける選択もある。また、リスクのある選択を行うにしても、できるだけそれを減らすためにどのような防衛策をとれるか検討してみる方法もあるだろう。
by himitosh
| 2005-12-17 10:23
| 社会