2006年 05月 21日
「ダ・ヴィンチ・コード」 |
昨夜、夕食後に息子と一緒に映画「ダ・ヴィンチ・コード」(ロン・ハワード監督)を観てきた。昨日が初日ということで、7時50分から始まる最終回も(6スクリーンある村のシネンコンで最大の小屋の)客席は八割がた埋まっていた。もう映画を松本の街に見に行く時代は終わってしまったようだ。地方都市はこうやって沈没、衰退していく。松本もその例外ではない。結局のところ、(無料の)駐車場がないと集客ができないからだ。
それにしても長い(158分)映画だった。そして長い割に中身の薄い映画でもあった。長大な原作小説を映画化するとこういう映画になることが多いようだ。(原作は読んでいない。)はっきり言って何だか紙芝居みたいな印象が強い。セリフとそれを説明する画面がセットになっているシーンがやたらに多い。「絵解き」というか、「からくり眼鏡」というか、すご~く古いタイプの見世物である。インパクトのある映像に乏しい。どれもどこかで見たことがあるようなシーンばかり。
この映画のなかで公的なキリスト教の教義に反するような事実(「キリストとマグダラのマリアの間に子供がいて、その血脈がいまだに続いている」)が語られていてそれが世界中で問題を引き起こしているというが、こんなにリアリティのない映像にそれほどの力があるだろうか。気持よく無視してしまうほうがはるかに賢明と思われる。
俳優たちもあまりよくない。トム・ハンクスの大学教授役は柄にあわないし、ジャン・レノはなんでこんなに詰まらない役を引き受けたのか。オドレイ・トトゥ(「アメリ」の主演女優)はヒロイン役を演じるには華がなさ過ぎる。監督のロン・ハワードはハリウッドではもうベテランの範疇に入る監督だが、こういう失敗作も作る人だということがわかった。
この映画に関しては完全に宣伝だけが成功しているのではないか。予告編とかテレビCMとかの出来はよかったから。そういうものに引っかかったわたしが馬鹿でした。
それにしても長い(158分)映画だった。そして長い割に中身の薄い映画でもあった。長大な原作小説を映画化するとこういう映画になることが多いようだ。(原作は読んでいない。)はっきり言って何だか紙芝居みたいな印象が強い。セリフとそれを説明する画面がセットになっているシーンがやたらに多い。「絵解き」というか、「からくり眼鏡」というか、すご~く古いタイプの見世物である。インパクトのある映像に乏しい。どれもどこかで見たことがあるようなシーンばかり。
この映画のなかで公的なキリスト教の教義に反するような事実(「キリストとマグダラのマリアの間に子供がいて、その血脈がいまだに続いている」)が語られていてそれが世界中で問題を引き起こしているというが、こんなにリアリティのない映像にそれほどの力があるだろうか。気持よく無視してしまうほうがはるかに賢明と思われる。
俳優たちもあまりよくない。トム・ハンクスの大学教授役は柄にあわないし、ジャン・レノはなんでこんなに詰まらない役を引き受けたのか。オドレイ・トトゥ(「アメリ」の主演女優)はヒロイン役を演じるには華がなさ過ぎる。監督のロン・ハワードはハリウッドではもうベテランの範疇に入る監督だが、こういう失敗作も作る人だということがわかった。
この映画に関しては完全に宣伝だけが成功しているのではないか。予告編とかテレビCMとかの出来はよかったから。そういうものに引っかかったわたしが馬鹿でした。
by himitosh
| 2006-05-21 08:59
| 映画