2006年 05月 26日
廉価版DVDをめぐって |
パラマウント社が「ローマの休日」(ウィリアム・ワイラー監督)の廉価版DVDを出している版元を著作権法違反で提訴したというニュースを今朝の新聞で読んだ。これを見て考えたことを書いてみる。
もともとの著作権法では50年が保護期間であるのに対して、それを20年間延長する法がアメリカで成立している。これはハリウッドの映画業界からのロビーイングが成功したという話だ。日本もそれに準じて、映像作品の保護期間を延長することになった。その改正法の効力がいつ発生したかをめぐる訴訟になるようだ。
わたしの考えは、はっきり言って70年の保護期間は長すぎる、というものだ。主演のオードリー・ヘップバーンもグレゴリー・ペックも、監督のウィリアム・ワイラーも脚本のダルトン・トランボもすでにこの世を去っている。残っているパラマウント社にしても、M&Aを繰り返した結果かつての映画会社との連続性は名称だけに過ぎない。こういう会社が「我が社の資産である」とごり押しに近いような要求をすることが果たして正しいのか。
もともとの著作権法が規定していた50年でも長すぎると思う。映画の場合にはせいぜい20年から30年がいいところではないか。
パラマウント社もあらゆる映画について70年の保護を求めているわけではなかろう。商売になるいくつかのカルト作品だけについて権利を主張したいはずだ。要するに金儲けだけの視点なのである。
優れた映画作品は、文学作品と同様に、我々の共通の資産として利用しやすい形で残すべきではないかとわたしは考える。DVDが1枚5千円であれば無理でも、5百円なら身近に置きたいと思う人は大勢いるはずだ。そうした文化資産として普及させていくことのほうが長い目で見ればはるかに映画にとって有効だろうと思う。
実はわたしはもうすでに5百円の「ローマの休日」を手に入れてしまっているのだ。それを松本のパルコの地下のブックセンターで買ったときには、「あ、ちょっと前に出たデジタル・リマスター版の<ローマの休日>は二枚組で1万円近くしたのに、500円のが出てる。そっか~。著作権が切れたんだな~。あのとき買わなくてよかった」と思った。そりゃあ画面がちょっとばかり綺麗であったり、特典映像があったりするほうがいいけれど、そのために20倍も余計に払おうという気にはなれない。わたしはそれほどのマニアではない。
本日の走行距離38.30km 平均時速21.0km MAX 45.3km
もともとの著作権法では50年が保護期間であるのに対して、それを20年間延長する法がアメリカで成立している。これはハリウッドの映画業界からのロビーイングが成功したという話だ。日本もそれに準じて、映像作品の保護期間を延長することになった。その改正法の効力がいつ発生したかをめぐる訴訟になるようだ。
わたしの考えは、はっきり言って70年の保護期間は長すぎる、というものだ。主演のオードリー・ヘップバーンもグレゴリー・ペックも、監督のウィリアム・ワイラーも脚本のダルトン・トランボもすでにこの世を去っている。残っているパラマウント社にしても、M&Aを繰り返した結果かつての映画会社との連続性は名称だけに過ぎない。こういう会社が「我が社の資産である」とごり押しに近いような要求をすることが果たして正しいのか。
もともとの著作権法が規定していた50年でも長すぎると思う。映画の場合にはせいぜい20年から30年がいいところではないか。
パラマウント社もあらゆる映画について70年の保護を求めているわけではなかろう。商売になるいくつかのカルト作品だけについて権利を主張したいはずだ。要するに金儲けだけの視点なのである。
優れた映画作品は、文学作品と同様に、我々の共通の資産として利用しやすい形で残すべきではないかとわたしは考える。DVDが1枚5千円であれば無理でも、5百円なら身近に置きたいと思う人は大勢いるはずだ。そうした文化資産として普及させていくことのほうが長い目で見ればはるかに映画にとって有効だろうと思う。
実はわたしはもうすでに5百円の「ローマの休日」を手に入れてしまっているのだ。それを松本のパルコの地下のブックセンターで買ったときには、「あ、ちょっと前に出たデジタル・リマスター版の<ローマの休日>は二枚組で1万円近くしたのに、500円のが出てる。そっか~。著作権が切れたんだな~。あのとき買わなくてよかった」と思った。そりゃあ画面がちょっとばかり綺麗であったり、特典映像があったりするほうがいいけれど、そのために20倍も余計に払おうという気にはなれない。わたしはそれほどのマニアではない。
本日の走行距離38.30km 平均時速21.0km MAX 45.3km
by himitosh
| 2006-05-26 15:32
| 映画