2006年 10月 20日
「ブラック・ダリア」 |
映画「ブラック・ダリア」(ブライアン・デ・パルマ監督)を見る。正直なところ、退屈というか最後まで見るのがつらかった。たぶん映画館でなくて自宅でDVDを見ていたなら途中でやめていただろう。
ジェームズ・エルロイの原作はかなり前に読んでいた。エルロイの小説は一時期かなり読んだが、どれもすごく後味が悪い。アメリカの暴力と性の深く暗い世界を描くのが彼の小説である。『ブラック・ダリア』もその例外ではなく、やたらと込み入った物語だったと記憶している。それを2時間の映画のなかにまとめ上げるのはデ・パルマ監督の手に余る作業だったようだ。
40年代のフィルム・ノワールと呼ばれる犯罪映画のスタイルを意識的に使っているのはわかるが、いくら何でも紙芝居にすぎるような気がする。四人の主役(アーロン・エッカート、ジョシュ・ハートネット、スカーレット・ヨハンセン、ヒラリー・スワンク)もほとんどミスキャストと思われる。血肉を持った人物として描かれていない上に、魅力にも乏しい。
エルロイの小説は映画に向いていないのではないかと思う。
ジェームズ・エルロイの原作はかなり前に読んでいた。エルロイの小説は一時期かなり読んだが、どれもすごく後味が悪い。アメリカの暴力と性の深く暗い世界を描くのが彼の小説である。『ブラック・ダリア』もその例外ではなく、やたらと込み入った物語だったと記憶している。それを2時間の映画のなかにまとめ上げるのはデ・パルマ監督の手に余る作業だったようだ。
40年代のフィルム・ノワールと呼ばれる犯罪映画のスタイルを意識的に使っているのはわかるが、いくら何でも紙芝居にすぎるような気がする。四人の主役(アーロン・エッカート、ジョシュ・ハートネット、スカーレット・ヨハンセン、ヒラリー・スワンク)もほとんどミスキャストと思われる。血肉を持った人物として描かれていない上に、魅力にも乏しい。
エルロイの小説は映画に向いていないのではないかと思う。
by himitosh
| 2006-10-20 08:55
| 映画