2007年 03月 27日
法科大学院の認証評価って? |
文科省が認定した第三者機関による法科大学院認証評価第一号として、早大と駒大の法科大学院の評価が公表された。それによると、両校とも基準を満たす「適合」とされた(朝日新聞)。
この記事を読んでいて「ヘンだな」と思った人はたくさんいるだろう。これは
たとえてみると、相撲部屋をちゃんこ鍋の質や親方の面倒見の良さ、稽古の内容・トレーニング用具の整備状況などで評価するようなものである。相撲取りは毎場所の星次第で番付が変わる世界である。部屋の力士たちがどれだけよい星をあげたか、番付上位の力士をどれだけ生み出せるかで相撲部屋の評価が決まるのである。法科大学院の場合もこれと同じと考えてもまったく問題ない。
法科大学院の星取り表にあたる、平成18年度の司法試験における合否の成績はこういう形で公開されている。それによれば、早大は19名受験して12名が合格、駒大は18名受験して(わずか)1名が合格とある。新司法試験一年目ではっきりと数字が出てしまっている。とにかく、毎年このようにシビアに結果があからさまになるのだから、相撲と同じように厳しい世界である。
こういう世界で生き残るためには、第三者機関による高い評価よりも、どれだけ多くの司法試験の合格者を出せるかがものを言うのは間違いない。
結局のところ、優れた資質を持つ大学院生を集めて、優れた教員をそろえ、適切なカリキュラムで厳しい教育を施すしかないのである。ところが、司法試験の結果次第で「優れた志願者を集める」ということができなくなる。早い話、18人受験して1人しか合格しないとか、8人受験してゼロとかいう法科大学院には優秀な学生は志願しないだろう。となれば、あとはどんどん落ちるばかりである。そういう法科大学院はもうあちこちで発生していると聞く。
自分の大学がこういう厳しい競争に耐えられるか、十分に吟味してから参加しないといけない。そのへんがいまでも気にかかっているのである。
この記事を読んでいて「ヘンだな」と思った人はたくさんいるだろう。これは
第三者機関・日弁連法務研究財団が、現地の泊まり込み調査や学生・教員アンケートなどで、「カリキュラム」や「学習環境」など9分野でA+~Dの5段階評価をしたというのだが、法科大学院って要するに法曹養成に特化した機関ではないのか。そして、大学院でどれほど優れた教育が行われても、司法試験に合格しなければ法曹にはなれない。
新司法試験の合格率については「大学院の予備校化を避けるため、評価基準にはしなかった」と柏木昇・評価委員長というが、それを外しては評価にならないのではないか。
たとえてみると、相撲部屋をちゃんこ鍋の質や親方の面倒見の良さ、稽古の内容・トレーニング用具の整備状況などで評価するようなものである。相撲取りは毎場所の星次第で番付が変わる世界である。部屋の力士たちがどれだけよい星をあげたか、番付上位の力士をどれだけ生み出せるかで相撲部屋の評価が決まるのである。法科大学院の場合もこれと同じと考えてもまったく問題ない。
法科大学院の星取り表にあたる、平成18年度の司法試験における合否の成績はこういう形で公開されている。それによれば、早大は19名受験して12名が合格、駒大は18名受験して(わずか)1名が合格とある。新司法試験一年目ではっきりと数字が出てしまっている。とにかく、毎年このようにシビアに結果があからさまになるのだから、相撲と同じように厳しい世界である。
こういう世界で生き残るためには、第三者機関による高い評価よりも、どれだけ多くの司法試験の合格者を出せるかがものを言うのは間違いない。
結局のところ、優れた資質を持つ大学院生を集めて、優れた教員をそろえ、適切なカリキュラムで厳しい教育を施すしかないのである。ところが、司法試験の結果次第で「優れた志願者を集める」ということができなくなる。早い話、18人受験して1人しか合格しないとか、8人受験してゼロとかいう法科大学院には優秀な学生は志願しないだろう。となれば、あとはどんどん落ちるばかりである。そういう法科大学院はもうあちこちで発生していると聞く。
自分の大学がこういう厳しい競争に耐えられるか、十分に吟味してから参加しないといけない。そのへんがいまでも気にかかっているのである。
by himitosh
| 2007-03-27 11:47
| 大学