2007年 08月 20日
学生に対する禁煙教育の必要性 |
毎日新聞Web版で医療系学生の喫煙率に関するニュースが掲載されていた。以下のようなものである。
その背景を考えると、医学部も歯学部も医者や歯医者の子どもが通うケースが多くて、悪く言えば「金持ちのどら息子」たちの集団になっているのではないか。そういう連中のほうが喫煙率が高くても不思議はない。
それにしても、タバコが歯周病を含む多くの疾病を引き起こすことはすでに常識になっているのだから、医学教育を受けている学生たちのほうが他の専門の学生たちよりも喫煙率が低くなるのが当たり前ではないか。
やはり、これはきちんと禁煙教育を学生たちにやっていないためだろう。
少なくともわたしはタバコ臭い医者や歯医者に診療してもらうことはご免こうむる。
将来医療、保健の専門家を目指す学生の喫煙率を調べたところ、歯学部生は男性62%、女性35%で最も高く、患者の喫煙に関しても比較的寛容であることが、厚生労働省研究班の調査で分かった。また、女性に限定すると全学部で全国平均を上回っていた。喫煙は歯周病を発症、悪化させる危険因子としても知られる。主任研究者の林謙治・国立保健医療科学院次長は「将来患者を指導する立場として、学生のうちから喫煙の影響についてしっかり学ぶ必要がある」としている。ふだん学生たちを見ていて感じるのだが、この調査でわかるように医療系の学生のほうが喫煙率が高いのではないか。少なくとも人文学部の学生の喫煙率はこんなに高くない。
研究班は昨年12月、保健医療分野の学部、学科を持つ大学のうち、協力を得られた医学部19校、歯学部8校、看護学部28校、栄養学部13校の学生を対象にアンケートを実施。各学部の4年生計6312人(医1590人、歯677人、看護2545人、栄養1500人)から回答を得た。
喫煙率は歯学部が最も高く54%。次いで医学部36%(男性39%、女性23%)、看護学部32%(男性47%、女性30%)、栄養学部27%(男性40%、女性25%)。05年度の国民健康・栄養調査によると、20代の喫煙率は男性49%、女性19%で、歯学部は男女とも平均を上回っていた。
喫煙者を対象に、ニコチン依存症の指標となる質問をしたところ、「起床後30分以内の喫煙」をすると答えた学生の割合は医58%、歯53%、看護29%、栄養24%。他の質問でも同様の傾向で、医歯学部生の喫煙者にニコチン依存症が多い可能性があるという。
一方、自らの喫煙について「保健、医療を学ぶ学生の立場上喫煙してはならない」と答えた人は、医、歯、栄養の各学部で6割を超え、将来の専門家としての自覚は高かった。だが、患者の喫煙に関し「患者の自由意志にゆだねるべき」と回答したのは、栄養学部が16%と非常に厳しい態度を示したが、医、看護学部はそれぞれ32%、歯学部が47%だった。(毎日新聞 2007年8月20日 15時00分)
その背景を考えると、医学部も歯学部も医者や歯医者の子どもが通うケースが多くて、悪く言えば「金持ちのどら息子」たちの集団になっているのではないか。そういう連中のほうが喫煙率が高くても不思議はない。
それにしても、タバコが歯周病を含む多くの疾病を引き起こすことはすでに常識になっているのだから、医学教育を受けている学生たちのほうが他の専門の学生たちよりも喫煙率が低くなるのが当たり前ではないか。
やはり、これはきちんと禁煙教育を学生たちにやっていないためだろう。
少なくともわたしはタバコ臭い医者や歯医者に診療してもらうことはご免こうむる。
by himitosh
| 2007-08-20 18:09
| タバコ