2007年 11月 19日
高卒学力試験 |
大学進学のための資格を得るのに試験を受けさせる構想があるという。
わたしが思うには、これは大学入試センター試験で代行してしまえばいい。センター試験は高校での教育課程の達成度を測る試験だから、こういう狙いにも適合する。それほど高いハードルに設定しなければ、ほとんどの大学進学希望者はパスできるのではないか。また全教科の受験を義務づければ、それは高校教育の現場にもプラスになるように思う。
このまま18歳人口の減少 → 大学全入化 → 学生の学力低下というサイクルが続くのであれば、早い段階でこの種の大学進学資格試験制度を導入したほうがいいように思う。
政府の教育再生会議(野依良治座長)は20日の合同分科会で、大学進学希望者に「高卒学力テスト」(仮称)を実施し、合格者に大学受験の資格を与える制度の検討に着手する。この種の試験を実施している国はヨーロッパには多い。フランスではバカロレア、イタリアではマトゥリタと呼ばれ、高校卒業資格を認定するための全国共通試験がそれである。大学進学を希望する者はこの試験に合格する必要があるのだが、それほど難しい試験ではない(というのが一般的な理解である)。
受験生の負担増につながるとして、一部委員からは慎重意見も根強く、年末の第3次報告に向けて大きな議論を呼びそうだ。
「高卒学力テスト」は、高校生の学力低下の問題や昨年に全国各地で相次いだ高校の必修科目の未履修問題などを受け、生徒の学力水準や履修状況をチェックするのが狙いだ。
制度設計の素案によれば〈1〉国公私立や選抜方法を問わず、大学進学を希望する人は必ず受験〈2〉受験科目は、必修科目から保健体育、芸術などを除いた国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語〈3〉全科目の合格者に大学進学資格を付与――などが主な柱。難易度は「高等学校卒業程度認定試験」(旧・大学入学資格検定)を想定しているという。
だが、大学入試センター試験も引き続き実施するため、受験生の負担増を懸念する声が根強い。そのため、センター試験で一定の点数を取れば、その科目を免除する案も検討する。また、「高等学校卒業程度認定試験」を廃止して、「高卒学力テスト」に合格した人に高校卒業の資格を与える一本化についても今後、議論となりそうだ。(2007年11月19日15時57分 読売新聞)
わたしが思うには、これは大学入試センター試験で代行してしまえばいい。センター試験は高校での教育課程の達成度を測る試験だから、こういう狙いにも適合する。それほど高いハードルに設定しなければ、ほとんどの大学進学希望者はパスできるのではないか。また全教科の受験を義務づければ、それは高校教育の現場にもプラスになるように思う。
このまま18歳人口の減少 → 大学全入化 → 学生の学力低下というサイクルが続くのであれば、早い段階でこの種の大学進学資格試験制度を導入したほうがいいように思う。
by himitosh
| 2007-11-19 20:19
| 大学