2008年 04月 26日
オリンピックをめぐって |
誰でも知っていることだが、この聖火リレーというイベントは1936年のベルリン・オリンピックから導入されたものである。ナチス流の美学とでも呼ぶべきうさん臭さをわたしは強く感じる。ベルリン以降オリンピックのスタイルは大きく変化したように思う。それまではアスリートたちが集まって能力を競う場であったものが、国の名誉を競う場に変わっていったのである。
「たかがスポーツ」という視点が抜け落ちてしまうと、観戦する側にもいろいろな問題が発生する。過剰に特定の国・チーム・個人に肩入れしながら見るスポーツの見方をわたしはあまり好まない。純粋に異能の人としてのスポーツ選手の技倆に感嘆することが難しくなるからだ。
聖火リレーはオリンピックには必要ない。今回いろいろな国で行われた聖火リレーを見てつくづくその思いを強くした。こんなものに膨大なエネルギーと費用を注ぎ込むのは愚の骨頂である。
by himitosh
| 2008-04-26 20:14
| スポーツ