2008年 08月 03日
赤塚不二夫の死 |
赤塚不二夫はギャグ・マンガ家としては異例に長いキャリアを持つ人だった。『週刊少年サンデー』に連載されていた『おそ松くん』あたりはわたしが中学生ぐらいの頃だったと記憶している。その後はコンスタントにヒット作を描いている。
ただし、わたしはそれほど赤塚不二夫のマンガのファンではなかった。雑誌に掲載されていれば読むというだけのことで、積極的に読みたいと思う類のマンガではなかったのだ。たぶん、大学生の頃が一番おもしろいマンガを描いていたのではないか。
キャラクタとしていいと思うのは「バカボンのオヤジ」で、既存の価値観をひっくり返す、こういう破天荒なキャラクタはとても印象深い。「それでいいのだ」というオヤジの決めぜりふはあの時代には光り輝いていた。しかし、赤塚不二夫のマンガは今の若者たちが読んだとしたらそうおもしろくは思えないのではないか。
良くも悪くもひとつの時代を象徴するマンガ家だった。
by himitosh
| 2008-08-03 08:19
| 文化一般