2008年 08月 23日
リクルート・キャラバン豊田南高校 |
18歳人口の減少をにらみながら大学の生き残りをはかるには、優秀な学生をどれだけ入学させるかにかかっている。そうした学生に適切な大学教育を施して有為の人材として社会に送り出す。それが大学の社会的な使命のなかでも最も重要なものである。
ただ、志願倍率が下がってくると、優秀な学生をとることが難しくなってくる。これはわたしの個人的な意見であるが、実質志願倍率が2倍を切るともはや入学試験は機能を果たさなくなる。事実上志願者のほとんどを入学させるしかなくなるからである。志願者を確保することは大学にとっては喫緊の課題なのである。
信州大学はこれまでも長野県内の高校に対しては組織的に志願を呼びかける広報活動を行ってきたが、それを近県の高校にも拡大して行うのが、このリクルート・キャラバンという企画である。これまで多くの志願者・入学者を送り込んできた近県の高校にこちらから講師を派遣するのである。
その際に当該高校を卒業して現在信大で学んでいる学生を同行させることも新機軸である。先輩の口から大学の様子を話してもらうことで、高校生たちの関心を喚起したいと考えてのことである。
その最初が昨日の豊田南高校であった。文系・理系あわせて250名の三年生を対象にわたしと繊維学部のM先生がそれぞれ講義を行ってきた。学生も2年生をひとり連れて行って、彼の目から見た大学について話してもらった。高校生たちは夏季補修の最中ということでたいへんそうだったが、マジメに話を聞いてくれた。
名古屋はやはり信州よりもかなり暑かった。気温よりも電車を降りたとたんに湿気が肌にまとわりつく。それでも一番暑いときにくらべれば、まだましなのだろう。
8月ももう終わりだが、9月はこの企画であちこちに行かねばならない。わたしの夏休みは短かった。
by himitosh
| 2008-08-23 08:05
| 大学