2008年 09月 15日
中国の食品をめぐって |
また中国の食品をめぐって事件が発生している。
食用に転売された事故米も中国産であったし、例のJT社の餃子も中国産だった。そういえば殺虫剤入り餃子を製造した天洋食品も河北省石家荘市の企業である。これはたんなる偶然でもないように思う。全体として食品の安全性を無視する空気が広がっているのではないか。
それを食べることで病気になったり、死に至るようなものを食品とは呼べない。
中国の大手乳製品メーカーが製造した乳児用の粉ミルクに、人体に入ると結石ができる恐れがある化学物質が混入していた疑いが強まり、中国衛生省は12日、被害を受けた乳児の全国調査に乗り出すとともに、各地の衛生局に治療方法を通知した。そして、その続報が次のように伝えられた。
衛生省によると、製造元は「三鹿集団」(本社・河北省石家荘市)。粉ミルクからメラミンと呼ばれる化学物質が検出された。泌尿器系の結石を引き起こす恐れがあるという。衛生省の通知を受け、三鹿集団は今年8月6日以前に製造・出荷した約700トン分の自主回収を始めた。
数日前から同社製の粉ミルクを飲んだ乳児多数が腎臓結石になった事例が報告されていた。甘粛省では乳児1人が死亡した。 (朝日新聞9月12日21時51分)
新華社電によると、中国で有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石になった事件で、河北省政府は15日、牛乳にメラミンを混入し乳製品メーカー「三鹿集団」(同省石家荘市)に売ったとして、警察が14日夜、有害食品生産販売の疑いで同市正定県の搾乳業の兄弟2人を正式に逮捕したと発表した。混入した牛乳の量は1日3トンに上っていた。こういう事件が公表されること自体を評価する考え方もある。しかし、中国からの留学生がスーパーで売っている中国産の野菜を絶対に買わないという話を学生から聞いたことがある。「危ないから買いません、食べません」というそうだ。
同事件では、乳児の腎臓結石が最初に明らかになった甘粛省で、報告のあった患者数が15日までに102人、このうち死者が2人にそれぞれ増えた。
調べによると、兄弟は昨年末、自分たちの搾乳場から出荷した牛乳が三鹿集団の検査で合格せず損をしたことから、その後は牛乳にメラミンを混ぜ、たんぱく質含有量を高めて検査をパスしていたとされる。(朝日新聞9月15日16時15分)
食用に転売された事故米も中国産であったし、例のJT社の餃子も中国産だった。そういえば殺虫剤入り餃子を製造した天洋食品も河北省石家荘市の企業である。これはたんなる偶然でもないように思う。全体として食品の安全性を無視する空気が広がっているのではないか。
それを食べることで病気になったり、死に至るようなものを食品とは呼べない。
by himitosh
| 2008-09-15 20:17
| 社会