2008年 10月 07日
世界経済危機 |
何やら底が抜けたような感じがする。このまま奈落の底に落ちていく可能性も高い。日本のバブル崩壊時とくらべて規模も深刻さも桁外れに大きな経済危機が近づいている。
「あなたご自身はどのような資産管理や投資をなさっておられるのですか」と問われた彼は、「銀行の定期預金です」とあっさり答えていた。そうか、プロの投資家でもやはり今までのような株式や債券市場は危険すぎて近寄れないと判断していたのだ。
そういうことを大きな声で言う人が少なくて、「貯蓄から投資へ」などというご託宣をふりまいたあげく、最後は「自己責任だ」と突き放す専門家が多すぎるのではないか。
アメリカのサブプライム・ローン過剰貸付から始まった金融面での混乱がここまで広がってきて、とうとう日本で暮らしているわれわれの生活を脅かすまでになってきた。思わぬところで経済のグローバル化を実感している人は多かろう。どうやれば自分の生活を防衛できるのか、よく考えてみる必要がある。
7日の東京株式市場は、前日のニューヨーク市場でダウ工業株30種平均が約4年ぶりに1万ドルを割り込んだことを受けて全面安の展開となり、日経平均株価は4営業日続落し、一時、前日終値比556円88銭安の9916円21銭まで値を下げ、1万円の大台を割った。1万円を割り込んだのは、取引時間中としては03年12月11日以来約4年10カ月ぶり。アジア株も多くが下落し、米国発の金融危機を背景にした世界同時株安が一段と進んだ。数日前にテレビニュースに登場した経済アナリストと称する人物の発言が印象深かった。
日経平均は、1万円を割り込んだ後に買い戻しも入り、下げ幅を縮小し、同324円63銭安の1万148円46銭で午前の取引を終えた。TOPIX(東証株価指数)も4日続落し、同26.92ポイント安の972.13。東証1部の午前の出来高は14億3200万株。
前日のニューヨーク市場でダウ平均が一時、800ドル超下落し、約4年ぶりに終値で1万ドルを割り込んだ流れを東京市場が引き継いだ。また、外国為替市場の円相場でドル、ユーロが売られ円高が進んだことで、輸出関連企業を中心とする企業業績悪化の懸念が強まり、証券、銀行、自動車、機械、鉄鋼など幅広い銘柄が下落した。7日午前の日経平均の終値は、昨年末終値(1万5307円78銭)から5159円32銭下落した。
金融危機に対処するため、米国では金融機関からの不良資産買い取りを柱とする金融安定化法が成立。しかし、市場は「安定化法の効果は不透明」(大手証券)との見方が強い。また、金融危機が飛び火し、政府管理下に置かれる銀行が相次いだ欧州でも、4日開かれた英仏独伊4カ国首脳の会議で銀行救済基金などの大胆な対策が打ち出せなかった。
日経平均が一時、1万円を割り込んだことに対し、市場関係者は「金融危機が拡大し、企業活動などの実体経済も世界的に悪化しており、株価下落は当面続く」(大手証券)と見ている。(毎日新聞10月7日9時27分)
「あなたご自身はどのような資産管理や投資をなさっておられるのですか」と問われた彼は、「銀行の定期預金です」とあっさり答えていた。そうか、プロの投資家でもやはり今までのような株式や債券市場は危険すぎて近寄れないと判断していたのだ。
そういうことを大きな声で言う人が少なくて、「貯蓄から投資へ」などというご託宣をふりまいたあげく、最後は「自己責任だ」と突き放す専門家が多すぎるのではないか。
アメリカのサブプライム・ローン過剰貸付から始まった金融面での混乱がここまで広がってきて、とうとう日本で暮らしているわれわれの生活を脅かすまでになってきた。思わぬところで経済のグローバル化を実感している人は多かろう。どうやれば自分の生活を防衛できるのか、よく考えてみる必要がある。
by himitosh
| 2008-10-07 12:26
| 社会