2008年 11月 16日
今度は引きずり5km |
また交通事故のあと被害者を引きずって逃げるという事件が発生している。引きずった距離は前回は3kmだったが、今度は5kmである。どちらも大阪で起きており、運転者が飲酒していたことも共通している。
どれほど社会が豊かになっても、ひとりひとりの人間性、人柄が良くならなければけっして生きやすい社会にはならない。そのためには他者との豊かな関係を通して人が成長していくことが不可欠である。「お前、それは違うよ」とこちらから言い、向こうから言ってくれる人間関係を持たずに大人になる人が多くなっているのではないだろうか。
こういう事件が起こるたびに、この先日本はどうなるのだろうかという不安に駆られるのはわたしだけではあるまい。
16日午前3時10分ごろ、大阪府富田林市錦織東3丁目の国道170号に毎日新聞販売所アルバイト、東川達也さん(16)=同市西板持町6丁目=の配達用のミニバイクが倒れ、新聞が散乱しているのを通行人が発見、110番した。東川さんは午前8時半ごろ、約5キロ離れた同府河内長野市の駐車場で遺体で見つかった。そもそもクルマを運転するのに酒を飲むということから判断して、容疑者は一般的な社会常識を欠いている。しかし、それ以上に問題なのは、事故を引き起こしても被害者を助けないで逃げていることである。どうしてこういう反応が生まれるのか。このような判断をとっさに下してしまうのは、自分のことしか考えていないからである。
富田林署員が遺体近くで前部がへこんだ軽ワゴン車を発見。近所に住む所有者が事故を起こしたと認め、自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。
同署によると、河内長野市小塩町79ノ2、自称大工、市川保容疑者(41)。「運転中、前を走るバイクに追突した。飲酒運転だったので自分が契約している駐車場まで逃げた」と供述している。
東川さんは引きずられた可能性があり、富田林署は詳しく調べている。
逮捕容疑は16日午前2時50分ごろ、軽ワゴン車を運転し、ミニバイクの東川さんと接触。同駐車場に放置して逃走し、死亡させた疑い。
同署によると、ミニバイク付近にヘルメットが落ちており、約20メートル南側に長靴の片方が、さらに約40メートル南側の路上でもう片方が見つかった。
東川さんは駐車場であおむけで見つかり、後頭部を損傷していた。約10メートル離れて軽ワゴン車が止めてあった。(産経新聞11月16日19時02分)/
どれほど社会が豊かになっても、ひとりひとりの人間性、人柄が良くならなければけっして生きやすい社会にはならない。そのためには他者との豊かな関係を通して人が成長していくことが不可欠である。「お前、それは違うよ」とこちらから言い、向こうから言ってくれる人間関係を持たずに大人になる人が多くなっているのではないだろうか。
こういう事件が起こるたびに、この先日本はどうなるのだろうかという不安に駆られるのはわたしだけではあるまい。
by himitosh
| 2008-11-16 19:51
| 社会