2009年 03月 04日
賄賂体質 |
小沢一郎民主党代表の公設第一秘書が逮捕されたという報道を聞いて思ったのは、日本の政治をめぐる構造や風土はそう簡単には変化しないということだ。そこにはさまざまな側面があるが、「世襲体質」というものもあるだろう。政治をファミリー・ビジネスにする構造が根を張っている。そして今回露呈されたのは「賄賂体質」であり、それは「世襲体質」とも関連している。
親から子へ、子から孫へと長い時間をかけて形成された利害関係の深い絆が地域社会の隅々にまで行き渡っている。そういう社会があるからこそ、「適切な」箇所に賄賂を贈れば十分な見返りが期待できるのである。西松建設は裏金をかき集めてはそうした「要人」に注ぎ込んだのであり、それが岩手では小沢一郎(の側近中の側近)であり、長野では村井仁(に長年秘書として仕えた県参事)であったと見て間違いない。
もとも小沢一郎は田中角栄門下のひとりだったのだから、こんなことがあってもちっともおかしくはない。それにしても、公共事業がからむ建設業界はまるで水戸黄門の世界ではないか。
しかしこれでおそらく民主党もガタガタになるだろう。すでに自民党はガタガタになっているので、次の選挙は壊れ具合の比較ということになりそうだ。その結果政治不信がさらに高まって投票率が激しく低下すれば、笑うのは堅い組織票を持つ公明党ということになるだろう。
なんだか冴えない選挙になりそうだなあ。ボロ負けだったはずが、ちょい負け程度でおさまるのであれば、自民党は大喜びしそうだが。
親から子へ、子から孫へと長い時間をかけて形成された利害関係の深い絆が地域社会の隅々にまで行き渡っている。そういう社会があるからこそ、「適切な」箇所に賄賂を贈れば十分な見返りが期待できるのである。西松建設は裏金をかき集めてはそうした「要人」に注ぎ込んだのであり、それが岩手では小沢一郎(の側近中の側近)であり、長野では村井仁(に長年秘書として仕えた県参事)であったと見て間違いない。
もとも小沢一郎は田中角栄門下のひとりだったのだから、こんなことがあってもちっともおかしくはない。それにしても、公共事業がからむ建設業界はまるで水戸黄門の世界ではないか。
「お奉行様、今回のこちらの工事は手前どもにお任せ願えませんか。」ふつうに考えれば、こうした前近代的な慣行がまかり通る業界には人材は集まらないのではないかと思う。あるいはよほど程度の悪い人材しか集まらないから、このような慣行が生き残っていると見るべきなのか。
「うむ。しかし、近頃はあちこちやかましゅうてのお。どうしたものかと考えておるところじゃ。」
「ついては些少ではございますが、これをお収めください・・・・」
「そうか、それなら悪いようにはせぬ。」
「なにとぞ、今後もよろしくお願いしいたします。」
「しかし、西松屋、そっちもこれでたんまり儲けるのであろう。考えてみれば、おぬしもワルよのう。」
「イヤイヤ、お奉行様。魚心あれば水心でございますよ。」
しかしこれでおそらく民主党もガタガタになるだろう。すでに自民党はガタガタになっているので、次の選挙は壊れ具合の比較ということになりそうだ。その結果政治不信がさらに高まって投票率が激しく低下すれば、笑うのは堅い組織票を持つ公明党ということになるだろう。
なんだか冴えない選挙になりそうだなあ。ボロ負けだったはずが、ちょい負け程度でおさまるのであれば、自民党は大喜びしそうだが。
by himitosh
| 2009-03-04 08:20
| 政治