2005年 06月 15日
「ザッツ・エンタテインメント」 |
一昨日から今日までNHKの衛星放送で「ザッツ・エンタテインメント」の三部作を放映していた。テレビが大型化したのと、BSデジタル放送なので、家庭で見るものとしてはかなり条件がいい。全部見たわけではないが、ときどきチラチラと眺めていた。
これを映画館で見たときも思ったのだが、MGMのミュージカル映画というのは一本だけ見るとすごくくだらないものが多いのに、そのさわりの部分だけを抜き出して並べるとなぜこんなにおもしろいのだろう。
今日はエスター・ウィリアムズの水中バレーとでもいうシーンがおもしろかった。ウィリアムズはもともと水泳の選手だっただけに、女優というよりアスリートという感じの体格だが、水の中での動きはすばらしく美しい。しかし、これを一時間も見せられたらきっと飽き飽きしてしまうだろう。
要するに、1950年ぐらいまでのミュージカル映画というのは一種の珍芸の集大成で、その場面以外は必ず退屈なものだったのではないだろうか。だから、こういう形でアンソロジー映画を作るほうがその真価を発揮できるのだろう。
とはいえ、もはやミュージカルというジャンルは映画では死滅したジャンルのように思う。だいいち歌えて踊れるタレントがいない。「シカゴ」もひどいものだった。
「ザッツ・エンタテインメント」のような映画をアーカイブの一種として、ときどき見るぐらいしかミュージカル映画ファンには残されていない。
これを映画館で見たときも思ったのだが、MGMのミュージカル映画というのは一本だけ見るとすごくくだらないものが多いのに、そのさわりの部分だけを抜き出して並べるとなぜこんなにおもしろいのだろう。
今日はエスター・ウィリアムズの水中バレーとでもいうシーンがおもしろかった。ウィリアムズはもともと水泳の選手だっただけに、女優というよりアスリートという感じの体格だが、水の中での動きはすばらしく美しい。しかし、これを一時間も見せられたらきっと飽き飽きしてしまうだろう。
要するに、1950年ぐらいまでのミュージカル映画というのは一種の珍芸の集大成で、その場面以外は必ず退屈なものだったのではないだろうか。だから、こういう形でアンソロジー映画を作るほうがその真価を発揮できるのだろう。
とはいえ、もはやミュージカルというジャンルは映画では死滅したジャンルのように思う。だいいち歌えて踊れるタレントがいない。「シカゴ」もひどいものだった。
「ザッツ・エンタテインメント」のような映画をアーカイブの一種として、ときどき見るぐらいしかミュージカル映画ファンには残されていない。
by himitosh
| 2005-06-15 21:49
| 映画