2005年 04月 01日
「アビエイター」 |
今日は映画の日ということで村のシネコンへ出かけていく。選んだのは「アビエイター」(マーティン・スコセッシ監督)である。ディ・カプリオとスコセッシという組み合わせは前作「ギャング・オブ・ニューヨーク」と同じである。
映画の感想は……悪くない。「GON」よりも楽しめた。ディ・カプリオはこういう病的な人物(ハワード・ヒューズ)を演じるほうが向いている。ただ、まともなときと病的なときの演じ分けが――脚本の問題もあろうが――極端ではないかと思う。
ケイト・ブランシェットがキャサリン・ヘップバーンの役を演じているのだが、人がほめているほど似ていない。似させようと努力しているのはわかるが。
それにしても上映時間2時間50分というのはちと長すぎる。脚本の構成が悪いのだと思うが、山場がなくてダラダラ続く印象がある。後半は少し眠くなってしまった。1時間ぐらい縮めてもらえれば、もっとおもしろい映画になったと思う。
それ以外の印象としては、これは「市民ケーン」(オーソン・ウェルズ監督)が下敷きになっている。どちらも富豪の一代記だし、子ども時代とその後をカットバックでつないでいく手法も似ている。
ただし、やはりウェルズの天才的な画面構成とくらべれば、スコセッシは(健闘しているが)手腕が相当に落ちる。
でも、今の若者たちはもちろんハワード・ヒューズのことなんか知らないだろうし、映画の中に登場するスターたち(K・ヘップバーン、ジェーン・ラッセル、エロール・フリン、エヴァ・ガードナーなど)を聞いたことも観たこともないだろう。そういう意味で、ハリウッド映画の歴史に興味を持つきっかけになるかもしれない。
古い映画をもっと見るようにするといいのだが。
映画の感想は……悪くない。「GON」よりも楽しめた。ディ・カプリオはこういう病的な人物(ハワード・ヒューズ)を演じるほうが向いている。ただ、まともなときと病的なときの演じ分けが――脚本の問題もあろうが――極端ではないかと思う。
ケイト・ブランシェットがキャサリン・ヘップバーンの役を演じているのだが、人がほめているほど似ていない。似させようと努力しているのはわかるが。
それにしても上映時間2時間50分というのはちと長すぎる。脚本の構成が悪いのだと思うが、山場がなくてダラダラ続く印象がある。後半は少し眠くなってしまった。1時間ぐらい縮めてもらえれば、もっとおもしろい映画になったと思う。
それ以外の印象としては、これは「市民ケーン」(オーソン・ウェルズ監督)が下敷きになっている。どちらも富豪の一代記だし、子ども時代とその後をカットバックでつないでいく手法も似ている。
ただし、やはりウェルズの天才的な画面構成とくらべれば、スコセッシは(健闘しているが)手腕が相当に落ちる。
でも、今の若者たちはもちろんハワード・ヒューズのことなんか知らないだろうし、映画の中に登場するスターたち(K・ヘップバーン、ジェーン・ラッセル、エロール・フリン、エヴァ・ガードナーなど)を聞いたことも観たこともないだろう。そういう意味で、ハリウッド映画の歴史に興味を持つきっかけになるかもしれない。
古い映画をもっと見るようにするといいのだが。
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by himitosh
| 2005-04-01 19:09
| 映画